「もう二度と、こんな恋愛はしない」
「今度こそ、ちゃんと自分を大事にする」
そう思ったのに、気づけばまた似たような相手と、同じような関係になってしまう。
違う職場、違う環境、違う相手なのに――なぜか、繰り返される“同じパターン”。
「別れようと思っているのに別れられない。」
「次は許さないと決めていたのにずるずる関係が続いてしまう。」
いつまでも同じ相手と、同じ問題を何度も繰り返す。
これは偶然でも、あなたの努力不足でもありません。
その背景には、潜在意識の中にある「心の前提」が、深く関わっています。
この記事では、
- なぜ、違う相手でも“同じ問題”が起きてしまうのか
- なぜ「わかってるのにやめられない」のか
- どうすれば“繰り返しの人生”から抜け出せるのか
心理学、潜在意識の仕組みを解説します。
なぜ問題は繰り返されるのか?──反復の正体
「またか…」「なんで私は、いつもこうなんだろう」
もうそうなりたくないと思っているのに、なぜか似たような”問題”や”失敗”を繰り返してしまうことがあります。
それは、潜在意識に刻まれた「心の前提」が、あなたの選択や行動の反応パターンを決めているからです。
意識では「もうやめたい」「今度こそ変わりたい」と思っていても、潜在意識の中にある前提によって、気づかないうちに同じパターンをなぞってしまうのです。
意識的にやっていることとは違い、自分にとっては無意識で行動してしまっているので、「どうしてそうなってしまうのか?」がわかりません。
だけど、何度も繰り返してしまいます。
心理学では「反復強迫」と呼ばれる
何度も繰り返してしまうこの現象は、心理学では「反復強迫」と呼ばれています。
反復強迫とは、過去に傷ついた感情や未完了の体験を、潜在意識の中で“やり直そう”として繰り返してしまう心の反応のこと。
たとえば…
- 幼少期、親の機嫌をうかがって生きていた人は、大人になっても“誰かの顔色を伺う”ことが習慣になっている。
- 安心よりも緊張に慣れてしまった人は、やさしい相手よりも、感情が不安定で自分を振り回すような相手を選んでしまう。
こうして、潜在意識が「慣れ親しんだ不安定さ」や「見覚えのある痛み」を“安心”と勘違いし、なぜか同じ問題や失敗を繰り返すような、選択をし続けてしまいます。
潜在意識の「心の前提」が反応パターンをつくる
「私は大事にされない」
「頑張らないと愛されない」
「成功してはいけない」
こうした心の前提が、あなたの言動・感情の“反応パターン”を決めていきます。
そしてそのパターンが、恋愛でも仕事でも、人間関係でも「似たような現実」を再現させてしまうのです。
潜在意識の心の前提とは何か?
心の前提とは、幼少期の体験から無意識に学んだ「生き残るためのルール」や「自分に対する思い込み」です。
たとえば、
- 私は、周りから大切に扱ってもらえる人間じゃないんだ…
- 私は、頑張らないと愛してもらえないんだ…
- 私は、自分で考えて自由に行動するとろくなことにならない…
こうした前提は、かつてのあなたを守るために必要だった“生きるための戦略”です。
でも、大人になった今もそのまま残っていると、現実を歪めてしまう原因になることがあります。
潜在意識の心の前提が人生を操っているサイン
もし、こんなことに心あたりがあるなら――
- なぜかいつも同じような人に傷つけられる
- 同じ問題を繰り返すループから抜け出せない
- 慢性的な生きづらさや苦しさを抱えている
- 悩み事が解決できない
- 特定の場面が苦手
それは「あなたが悪い」からではなく、
無意識に刷り込まれた“心の前提”が、あなたの選択や反応をコントロールしているからです。
潜在意識の「心の前提」はどこから来たのか?──“感情記憶”が現実をつくる仕組み
「なぜか、同じことを繰り返してしまう…」
その正体は、過去に感じた“感情の記憶”にあります。
潜在意識は、事実そのものではなく「そのとき自分がどう感じたか」をベースに、心の前提を形成していきます。
潜在意識の心の前提=過去の“意味づけ”の蓄積
たとえば…
- 幼い頃、親に無視された(事実)
→「私は大切にされていない」(意味づけ) - 学校で意見を否定された(事実)
→「私は人前で目立たないほうがいい」(意味づけ)
このように、出来事そのものではなく、そのとき自分がどう“意味づけたか”が、潜在意識に蓄積されていきます。
そしてそれが積み重なることで──
「私は〇〇でなければ価値がない」
「私は△△してはいけない」
といった、“心の前提”が形成されていきます。
この前提が、あなたの反応パターンの土台になり、人生の選択・感情・人間関係に影響し続けているのです。
潜在意識は「事実」ではなく「感じたこと」を覚えている
たとえば…
- 本当は親も不器用なだけだった
- 誰かが怒っていたのは、あなたのせいではなかった
と頭では理解していても、
「私は拒絶された」「見捨てられた」という感情の記憶が潜在意識に残っている限り、同じような反応を繰り返してしまいます。
だからこそ、「思い出せないのに、なぜか苦しい」という状態が起こるのです。
現実を変えるには、“心の前提”を書き換える
今の苦しい現実や問題が繰り返し起こり続けるのは、あなたの潜在意識の心の前提が、反応パターンを決めているからです。
根本原因である、あなたが今握りしめている、心の前提が変われば、あなたの選択や反応も自然と変わっていきます。その結果として、現実も無理なく変化していくのです。
Before→After|現実が変わったクライアントのリアル
この章では、実際に“潜在意識の前提”から、いつも特定の場面で自分らしく振舞えなくなってしまったり、生きづらさを抱えていたクライアントさんが”いつも同じパターン”抜け出し、
自分の人生を再設計したBefore→Afterを紹介します。
※守秘義務の観点から、一部内容を編集・改変しています。
Case A:「責められてる」と感じていた私が、落ち着いて言葉を受け取れるようになった


こんにちは。
あっこさんの投稿の中のADHDの単語を見て、感じたことがあったので、LINEさせていただきます。
私も〇〇さんと同じような変化を感じています。
論理的思考の先生から無表情て突っ込まれると、今までは怒られた感覚になり、頭が真っ白になったり、口調が強くなったりして、結局何を言っているのかわからない状況になっていました。その後、やっぱり自分はダメだと落ち込み、ASDやADHDなどの発達障害のせいにしていました。
ちょっと失敗して上司にご迷惑をかけてしまった時も然り。
でも同じ状況になった時、妙に落ち着いて言葉を受け止めることができ、自分の言葉で伝えたいことをお伝えできました。不思議な感覚でした。
そして、「あー、この人達は私を責めようとしているのではなくて、状況をよくしようとしてるんだなぁー」って思って、そしたら何か涙が出そうな感覚になり、、。これは何だろう?とまた不思議な感覚を味わいました。
あとあと、オーダーを出さないで不機嫌になっている母親に「オーダーだしてっ」って言えました!
今までは母にそんなこと言えなかったなぁ。なんかすっきりしました。これから変わっていくといいです。
それから、車の運連で後ろにぴたっとくっついてくる車がいると、今までは「遅くてごめんなさい。」と焦っていましたが、今は「私はこのスピードで走りたいの☆」と落ち着いて自分のペースで運転できるようになりました。
また思ったことがあったらメッセージさせてください。ながーくなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
Before|論理的な指摘=否定だと思い込んでいた日々
Aさんは、職場で論理的な物言いをする人に対して「怒られている」「否定された」と感じてしまい、
頭が真っ白になったり、逆に強く言い返してしまったり……と、毎回混乱するような反応を繰り返していました。
その後は、「またダメだった…」と自己否定に陥る日々。
失敗やミスのたびに、「やっぱり私は向いてない」「ADHDだから仕方ない」と、自分にラベルを貼って落ち込んでしまっていたそうです。
After|言葉を落ち着いて受け取り、相手の意図を汲めるように
セッションを通じて、「指摘される=責められる」という潜在意識の反応パターンを、解消Aさん。
同じような状況でも、落ち着いて相手の言葉を受け取れるようになり、
「この人たちは、私を責めているんじゃなくて、状況をよくしようとしてるんだ」と自然に思えるように。
さらに、母親に対しても感情を押し込めず、「オーダー出して」と言えるようになったり、
車の運転中も、焦らず自分のペースを守れるようになるなど、日常の反応も大きく変化しました。
Aさんの変化について、詳しくはこちら▼
【自己否定・トラウマ反応の正体】怒られるのが怖い自分から卒業するために
Case B:「怒られるのが怖い」から「落ち着いて対話できる私」へ


あっこさん!!
いま怖いと思っていた先輩から、怒涛の仕事憤慨LINEが来てたのですが、最初は心臓バクバクでやり取りしてたのに、最後は楽しい感じで終われました。
今までだったら、LINEでも怒られ続け、会っても怒られ続けだったのに!!
すごーい、ありがとうございます。
あの対面セッションが今も聞き続けている感があります!!
怖いと思いながらも、今までの謝ってばかりの流れにしないで、自分の伝えたいことを伝えられました。ありがとうございます!!
Before|“怖い人”の前では、本音が言えずに飲み込んでいた
Bさんは、職場の“怖い先輩”から連絡が来るたびに、心臓がバクバクするほど緊張し、
一方的に怒られ続け、謝るしかない…そんなやりとりを何度も繰り返してきました。
「ちゃんと伝えたい」と思っていても、いつも気持ちは飲み込んでしまい、
「私が悪い」「私さえ我慢すれば…」というパターンから抜け出せずにいました。
After|怖さにのまれず、自分の想いを伝えられるように
セッション後、今回も、怖い先輩から怒涛のLINEが来た瞬間は、心臓がバクバク…。
でも、そこから“いつもの反応”に飲み込まれずに、自分の言葉で伝えることを選びました。
すると、やりとりは不思議と柔らかく終わり、
「こんなふうに気持ちを伝えていいんだ」と、安心とともに終えられたそうです。
「これまではただ怖がっていたけど、今は“自分として関われた”という実感がある」と話してくれました。
Bさんの変化について、詳しくはこちら▼
【自己否定・トラウマ反応】怒られるのが怖い…ビクビクして言いたいことが言えないあなたへ
Case C:「断れない私」から、「言葉で伝えられる私」へ


あっこさん、こんばんは。〇〇で色々協力することがありつつ私も仕事が忙しかったりで少し調整が必要だったりする状況なのですが、そんな中、ちゃんと断れる自分が出来てきたことに気が付きました。
出来ないことは断っても大丈夫な気もしてきました。時間を変えるとか調整するとかして。
「断れないのがいつの間にか積み重なってモヤモヤしてる」状況から、「出来ないことは断れるし、引き受けたけど後になって無理と気づいた時も相談できる」に変ってました!
仕事でも操作に慣れるとかのレベルですが、冷静に色々見れるようになったので成長を感じています。
割と最近のセッションのテーマがこんなだった気がしたのですが、効果があったみたいです。
ありがとうございました。またよろしくお願い致します。
Before|お願いされるとモヤモヤしながらも、つい引き受けてしまう日々
Cさんは、仕事やプライベートで何かを頼まれると、もやもやしながらも、気持ちをうまく言葉にできず、結果的に、引き受けてしまうという流れを繰り返していました。
「断れない」というより、“自分の気持ちをうまく言葉にできない”ことが一番の悩みでした。
After|自分の気持ちを言葉にして伝えられるように
セッション後、Cさんのなかで変化が起こりはじめました。
「無理なことは断ってもいい」
「後から気づいたら、相談すればいい」――
そんなふうに、自分の気持ちに許可を出せるようになっていきました。
お願いごとをされた時も、「それは難しいかも」と言葉にできるようになり、
仕事でも冷静に対応できる場面が増え、「今の私は、ちゃんと伝えられている」と感じられるようになったそうです。
その結果、人間関係全体も、以前よりスムーズに。
「自己主張する=わがまま」ではなく、「お互いの状況をすり合わせること」だと、感覚的に理解できるようになったようです。
Cさんの変化について、詳しくはこちら▼
【断れない自分から卒業】NOと言えない性格を変える方法と克服事例
“繰り返し”の人生を終わらせるために、今できること
「変わりたいのに変われない」
「どうしても、また同じことを繰り返してしまう」
──そんな葛藤を抱えているのは、“あなたの意志が弱いから”ではありません。
潜在意識の中にある「古い前提」が、今もあなたの人生を動かしているからです。
でも、大人になった今なら、その前提は「もう必要のないもの」として、手放していくことができます。
現実は「無意識の前提」に従って動いている
潜在意識は、思考・感情・行動の9割以上に影響していると言われます。
つまり、どんなに頭で「変わりたい」と思っても、前提が変わらなければ、無意識の反応は変わらないのです。
だからこそ大切なのは、
「私は、どんな前提でこの世界を見ているのか?」
「その前提は、今の私にとって本当に必要か?」
を問い直していくことです。
セルフワークで変えられるものと変えられないもの
潜在意識の前提や感情の反応パターンは、セルフワークで変えることができるものも沢山あります。
けれど、一人ではどうしても解決できない領域の問題があるのも事実です。
HPでは、セルフで出来るワークもご紹介しています。
実際にやってみて効果があったと報告もいただいているので、まずはセルフワークぜひ取り組んで見てください。
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- 1日3行ログ
- 自分で満たせる私になるワーク
- “私が選ぶ条件”リストワーク
- 恋愛依存共依存セルフチェック
- 愛着スタイルセルフチェック
- 潜在意識の仕組み無料講座
セルフワークに取り組んでみたけれど、どうしても現実がよくなっていかない…
こういった場合は、セルフワークだけでは難しい、もっと深い部分での問題があるかも知れません。
詳しくは、LINEから潜在意識の仕組み無料講座で解説してます。
セルフワークだけでは難しいもの
- 幼少期のトラウマが強く、記憶や感情の再体験がつらいとき
- 自分の中の「前提」や「禁止令」が根深く、うまく言語化できないとき
- セルフワークで一定の効果を感じたが、現実があまり変わっていないとき
- 知識としては理解しているのに、何度も“同じ場所に戻ってしまう”と感じるとき
- 無意識のブレーキが強く、「行動できない自分を責めてしまう」とき
どうしても行動が変えられない、苦しさから抜け出せないという方は、もっと深い部分へアプローチしていく必要があります。
今度こそ、根本の問題からしっかり改善していきたい方は、LINEよりご連絡ください。
最後に
潜在意識は目には見えません。
なので、取り組んで見たことで、本当に変れているのか?よくわからなくて、不安になってしまうこともありますよね。
私がクライアントさんへお伝えしていることですが、目に見えないものだからこそ、目に見える現実で答え合わせをしてください。
つまり、あなたの現実が、よい方向へ変わっていますか?クライアントさんの事例もご紹介させていただきましたが、実際の現実でのやり取りの中での変化があれば、潜在意識へのワークの効果が出ているということです。
逆に何も変化が感じられない…ということであれば、取り組み方が間違えているかも知れません。
どうしたらいいか、よくわからない…という方は、LINEからメッセージください。
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