「恋愛が生活の中心になってしまう」
「彼の一言に一喜一憂してしまう」
それは、恋愛依存の状態かも知れません。
- 連絡が遅れるだけで不安になる
- 彼がいないと生きていけないと感じる
- 尽くしすぎて自分が壊れそうになる
そんなあなたに向けて、この記事では恋愛依存の原因・特徴・克服法を、心理学と愛着スタイルの視点からわかりやすく解説します。
恋愛依存とは?
恋愛依存とは、恋愛にのめり込みすぎて、相手がいないと自分の存在価値が感じられなくなる状態を指します。
そんな状態に心当たりがある方は、恋愛依存の可能性があります。
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【診断付き】恋愛依存とは?原因・特徴・克服法を徹底解説
恋愛依存チェックリスト
- 相手からの連絡がちょっと遅くなっただけで不安になる
- 恋人の機嫌に自分の気分が左右される
- 恋愛以外の時間が空虚に感じる
- 恋人に尽くしすぎて自分を犠牲にしてしまう
- 恋人がいないと「自分には価値がない」と感じる
これらに当てはまる場合、恋愛依存の傾向が強いかもしれません。
こんなに重い気持ちになりたくないのに、好きな人のことが頭から離れず、相手に振り回されてしまっている状態、とてもつらいですよね。
恋愛依存に陥った結果、生じる影響は恋愛だけではありません。
仕事や人間関係、人生全体に影響を与えます。
恋愛依存の主な原因
恋愛依存は、表面的な行動だけでなく、心の奥深くに隠れた原因が大きく影響しています。
幼少期の愛着スタイルの偏り
恋愛依存の根本には、「愛着の問題」が関係しているケースがとても多く見られます。
幼い頃、養育者(両親や祖父母など育ててくれた人)から十分な愛情を受けられなかった経験から、愛着という部分に問題を抱えてしまうことがあります。
問題を抱えた愛着は、愛着スタイルといって4つのスタイルに分類することが出来ます。
【安定型】は、問題がありませんが、恋愛依存になってしまう人というのは、【回避型】【不安型】【混乱型】の中で、特に【不安型】【混乱型】の人が、恋愛依存になりやすい傾向があります。
【安定型】
相手を信頼し、安定した関係性を築くことが出来ます。相手に依存しすぎず、対等な関係性を保つことが出来ます。
【回避型】
人との親密な関係を避け、一人でいることを好みます。感情を表現することが苦手で、自分のことを人に話したがらないという特徴もあります。
【不安型】
不安型は、自分に自信がなく、恋人や友人など周りの人の顔色を常に伺ってしまう。相手から見捨てられるんじゃないかという不安から、見捨てられないための行動をします。
【混乱型】
回避型と不安型が混ざり合って不安定になりやすい愛着スタイルです。
一人で不安を感じ、人と仲良くしたいが、親密になるとストレスを感じて傷ついてしまう、自分でもどうしたらよいかわからず混乱してしまいます。
あなたはどのタイプ?愛着スタイルセルフチェックはこちら▼
▼愛着問題が恋愛に与える影響について詳しくは以下の記事も参考にしてください:
嫌いなのに離れられない『依存的敵対関係』とは?
自己肯定感の低さ
「私なんて…」と常に感じていませんか?
「自分には価値がない」という思い込みがあると、恋愛で価値を確認しようとする傾向が強まります。
恋人に依存することで、自分を肯定できる状態を保とうとするのです。
過去の恋愛や家庭のトラウマ
- 過去に浮気や裏切りをされた
- 幼少期に親から十分な愛情を受けられなかった(愛着の問題)
- 自分の気持ちを押し殺して生きてきた
過去の恋愛で裏切りや苦しい別れを経験した人は、それがトラウマとなって、今の恋愛でも同じ失敗をしてしまうのではないかという恐怖で、相手に執着してしまいます。
恋愛依存が引き起こす影響
恋愛依存は恋愛だけでなく、人生全体に影響を与えます。
心への影響
- 常に不安や孤独感に苛まれる
- 精神的なストレスが高まり、自己嫌悪に陥る
- 自己肯定感が下がり、どんどん自信がなくなっていく
キャリアと人間関係への影響
- 仕事の集中力が落ちる
- 友人や家族との関係が疎遠になる
- 趣味をやめてしまう
- 健全な友人がどんどん離れていってしまう
恋愛依存が激しいと、最終的には恋人ともうまくいかなくなってしまいますが、その時に失うのは、恋人だけではありません。
あなたが恋愛をしている間、おろそかにしてきてしまった、ビジネス、キャリア、友人、家族、趣味の時間、すべてを失ってしまうのです。
恋人と別れた時に、恋人だけを失ってしまった人は、周りが立ち上がるのを助けてくれます。
しかし、恋人と一緒に他のすべてを失ってしまった人は、文字通り、何もない空虚感だけがただただ大きくなっていきます。
自分が認識しているよりも、恋愛依存で失ってしまうものの代償は大きいのです。
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モラハラがもたらす共依存と後遺症とは?改善するために取り組むべきこと
恋愛依存をやめるための4つのステップ
恋愛依存をやめるためには、以下のようなステップに取り組んでみてください。
1. 自分の依存の原因を理解する
なぜ恋愛に依存してしまうのか、その原因を掘り下げましょう。
- 愛着スタイル診断をする
- 過去のトラウマを振り返ってみる
- 一人の時間にどんな気持ちが湧くか?
- 恋人がいないときの自分にどんな感情が湧くか?
あなたはどのタイプ?愛着スタイルセルフチェックはこちら▼
2.自分を大切にする習慣を作る
自分一人で過ごす時間を大切にする習慣を作っていきましょう。
特に愛着障害の方は、誰かと一緒に居ないと寂しくてたまらないという感情を埋めるために、好きでもない異性と一緒に過ごすようなことをしがちです。
症状が重い方は、プロのサポートを利用して欲しいのですが、自分で出来る範囲で取り組めそうな人は、一人で過ごす時間の充実度を上げてみてください。
- 自分のために食事を作る
- 散歩や読書、趣味を楽しむ
- 心地よいルーティーンを整える
「恋愛以外で自分を満たす」感覚を、少しずつ育てていきましょう。
3. 恋愛以外の世界を広げる
恋愛以外の人間関係や活動に目を向けることで、自分の世界を広げることができます。
恋人以外の居場所を複数持つというのも重要になってきますので、趣味や他の人との交流を通じて自分の居場所づくりをしていきましょう。
- 新しい趣味やスキルを学ぶ
- 友人との交流を増やす
- 自分だけの安心できる居場所を作る
恋人だけが心の拠り所という状態からの脱却が、依存から抜け出す鍵です。
4. 専門家の力を借りる
恋愛依存の克服に悩む場合、心理カウンセリングやコーチングを利用するのも効果的です。専門家のサポートを受けることで、より早く確実に変化を実感できます。
とくに、依存症や愛着障害の方は、自己流で何とかしようとして、かえって辛くなってしまうという方もいらっしゃいます。
依存関係は、長くなればなるほど抜け出すもの難しくなっていきますので、問題を自分で拗らせる前に、一度ご相談ください。
ご相談はこちらから:LINEでの無料診断や個別セッションお申込みお問い合わせ
恋愛依存を乗り越えた人の体験談
Aさん(40代女性)

仕事では、合理的に動けるタイプなのですが、恋愛になるとなぜか依存的になってしまって…。友人に相談しても、恋愛になると”いつもの私”とは、別人になってしまう姿に「らしうないね」と愛想をつかされてしまい、誰にも理解してもらえませんでした。
根本にある”愛着の問題”に気が付いたことで、今までの症状にも納得が出来たし、セッションを受けて少しずつ症状も改善されていきました。
今までのように、過剰に相手に尽くしたり、相手からのLINEがこないことに不安を感じることもなくなりました。
巷のノウハウでは、「こんなふうに取り組んでみましょう」というやり阿多あ沢山あったけれど、それが出来なくて困っていたので、私には解決策になりませんでしたが、今では、自然とそういう行動が出来るようになって、恋愛も自分の時間も楽しめるようになりました。
恋愛依存を乗り越えるための第一歩を踏み出す
恋愛依存が原因で、自分のキャリアをつぶしてしまう、ビジネスの売り上げがたたなくなってしまうという女性も少なくありません。
恋愛依存は、恋愛で苦しむだけでなく、それをきっかけに人生のすべてが台無しになってしまうこともあります。
「恋愛が終わった時に、失ってしまったものがあまりにも大きすぎた…」
という後悔をしないためにも、今から改善に取り組んでいきましょう。
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