「私さえ我慢すれば、うまくいく…」そう思って関係を続けていませんか?
恋愛や夫婦関係において、「自分だけが我慢している」と感じる瞬間はありませんか?
- 不満があるのに言えない
- 恋人のために自分の気持ちを押し殺してしまう
- 関係を壊さないために、ずっと我慢を続けている
- 相手の機嫌に合わせてばかりいる
「私さえ我慢すれば大丈夫…」と考え、関係を維持しようと頑張ってしまう人は、決して珍しくありません。
我慢といっても、程度の差があります。
ですが、私のところにご相談に来てくださる方は、皆さん”我慢の程度が超えている”方ばかりです。
モラハラやDV、理不尽な制限や言葉に、どちらか一人だけが一方的に、我慢し続けて、やっと保てている(かのうように、見えているだけ)の関係性は、うまくいっていないのです。
少なくとも、あなたの心が、壊れかけているはずです。
合わせて読みたい▼
モラハラとは?【モラハラの特徴7選】その特徴、影響、そして対処法を徹底解説
本記事では、「我慢するとどうなるか?」というリスクを解説し、あなたの心が壊れてしまわないための改善策についてもお話していきます。
恋愛・夫婦関係における「我慢」が招く3つのリスク
恋愛や夫婦関係において、自分だけが我慢し続けてしまうことで、以下のような3つのリスクを生み出します。
本音が言えない関係は長続きしない
「言わなくてもわかってほしい」「言っても無駄」…
自分の気持ちや言いたいことを言えないという人は少なくありません。
実際に、私のところへのご相談事例としても多くいただきます。
「伝えられなかった不満」は、あなたの中でストレスとしてたまり、感情が蓄積して、やがて大爆発してしまいます。また、一方的に心を閉ざしてしまう(回避)ことで相手との心の距離が広がるということもあります。
どちらのパターンであったとしても、最終的にはお互いの関係は壊れやすくなります。
心が壊れてしまう
我慢の蓄積が、精神的な疲労につながり、恋愛や結婚生活そのものを苦しいものにさせてしまいます。
自分に我慢させ続けることで、自己肯定感が下がますし、自分の気持ちがわからなくなることもあります。
また、一方的に、モラハラやDV、理不尽に我慢をし続ける人というのは、心が壊れてしまうという方も少なくありません。無力感や抑うつ状態に陥ることもあります。
心が壊れてしまう前に、今の関係性について見直していきましょう。
相手に「都合のいい人」と扱われる
あなたが一方的に我慢し続けることで、支配構造ができあがってしまいます。
もちろん、相手が健全な人であるのなら、そういったこともありませんが、我慢し続けてしまう人には、その我慢を利用したい人がマッチングしますから、モラハラ気質であったり、自分に都合よくあなたを雑に扱ってくる人である場合が高いでしょう。
我慢の始まりは「言いたいことが言えない」から…
最初の我慢は、自分の気持ちや言いたいことを言えないことからはじまります。
この段階では、ほんの些細な我慢かも知れません。
自分の感覚に鈍感になってしまっている人だと、我慢していることにも気が付いていないかも知れないし、それほど、大きな問題もおこっていないと思います。
ですが、本音の言えない関係というのは、長期的によい関係は作れません。
- 本当は、もっと会いたい。
- もっと甘えたい。
- 次のデートは●●に行きたい。
心の奥底に勝手にしまった本音は、あなたの寂しさになります。
わかってもらえない寂しさから、イライラするかも知れないし、悲しくなるかも知れません。
でもそれ、相手にとっては、理由もないのにイライラしている人、勝手に悲しくなっている人で、わけがわからない状態です。
人によっては、最初は伝えていたけれど、伝わらなかった、理解してもらえなかったことから、諦めてしまったという人もいます。
もちろん、伝え方、コミュニケーションの取り方も大事ですが、伝わらない人、共感性のない人って一定数います。
その時に、
「伝わらないから、我慢してそれでも一緒に居よう」ではなく、「伝わらなくて苦し関係なら一緒にいるのは難しいかもな」という選択肢も持ってほしいのです。
この段階で、一緒に居て、苦しいのなら、この先ずっと苦しいですから。
暴言や暴力を耐える関係は「支配状態」
「自分の気持ちや言いたいことを言えない」を我慢し続けた結果、相手をモラハラ化させてしまうというのは、よくあります。
また、我慢強い人が、モラハラやDV、ダメンズとマッチしてしまうと、見事にそれを育てあげてしまいます。(※男性が耐える側になる場合もありますので、男性の方は男女逆にしてお読みください)
そこに耐えてしまっている人というのは、スタートは、「自分の気持ちや言いたいことを言えない」些細な我慢をしてしまった積み重ねの先に出来上がった現実であるということです。
現状、ここにはまって抜け出せないという方は、通常の我慢をやめましょうというレベルのものではなく、”恐怖で支配されている状態”になってしまっているので、本当にもうここから抜け出したいと思うなら、その恐怖に打ち勝つ勇気が必要になります。
ただこの時、無理やりに一時的な混乱や、衝動で行動してしまうと、後から戻ってきてさらに依存が強まってしまうこともあります。
必要な方は必要なサポートを受けながら、抜け出していただけたらと思います。
合わせて読みたい▼
【モラハラと共依存の関係】なぜ別れられないの?乗り越えるための3ステップ
我慢体質の根っこは「親子関係」にあることも
「言いたいことが言えない」という方は、子供の時に親へ「言いたいことが言えなかった」という人も多くいらっしゃいます。
親に言いたいことを言った時に、”受け入れてもらえなかった”、”怒られた”などの経験があると、”自分の言ったことを安心して受けてもらえるんだ”という、感覚を持てずに大人になってしまいます。
そうすると、大人になっても自分の考えや言ったことを相手に受け入れてもらえる感覚が持てず、「否定されたら…」「これを言ったら嫌われるんじゃないか…」という感覚に、不安感が強くなってしまいます。
親に気持ちを言ったら➡否定された、怒られた
この積み重ねで、潜在意識の中に、私の考えは大切じゃない、私の気持ちは受け入れてもらえないなどのセルフイメージが蓄積されていき、
彼に気持ちを言ったら➡きっと否定される、怒られる
と、感じてしまい、言いたいことが言えなくなってしまいます。
恋愛で繰り返すパターンというのは、親との関係性の中で出来上がったパターンである傾向にあります。
親との関係性の中で出来上がったパターンを繰り返せる相手を無意識に選んでいるのです。
伝え方を知るだけで、改善できる問題も
言いたいことを言えなかった人は、言いたいことを言うという経験を積んできていないので、伝え方が不器用です。
よくありがちなのが、勇気を出して伝えてみたけれど、
- オブラートに包みすぎてて全然意味がわからない
- 本当に伝えたいことが言えてない
という問題です。
伝えているつもりなのに、本当に大事なことが何1つ伝えられないまま、勘違いされてしまう、心がすれ違って関係性がうまくいかなくなってしまいます。
基本的には、素直にまっすぐ、Iメッセージで伝えるのがいいです。
Iメッセージとは、「私」を主語に話す話方です。
どうして、(あなたは)会ってくれないの?【Youメッセージ】
⇓
(私は)会いたいな。【Iメッセージ】
どうして、(あなたは)連絡してくれないの?【Youメッセージ】
⇓
(私は)連絡がなくて寂しかったな。【Iメッセージ】
本当の気持ちでの素直なコミュニケーションというのは、関係性を拗らせません。
もちろん、相手も健全な相手であるという前提ではありますが…。
コミュニケーションの取り方、拗らせているなと思う方は意識してみてください。
恋愛でのコミュニケーションがうまくいかない方は、根本には”愛着”の問題があります。
LINEでお友達追加してくださった方へ、『愛着スタイル診断テスト』をプレゼントしています。
愛着スタイルについて、詳しくはLINEにてご覧ください。
まとめ|我慢し続ける恋愛は、幸せにはつながらない
「私が我慢すればうまくいく」は、幻想です。
関係性はお互いの気持ちを尊重し合うことではじめて成り立ちます。
言えなかった気持ちを、少しずつでもいいから“言える関係性”へ。
そんな関係を築くために、「我慢をやめる勇気」からはじめてみましょう。
コメント