「特定の場面が苦手で涙が出てしまう人」に起こっていること

特定の場面が苦手

特定の場面や状況、人が苦手で、

  • 涙が出てしまう
  • 頭が真っ白になってしまう
  • うまく話せなくなってしまう

こんな症状のご相談が実はよくあります。

こういった症状の重さには、個人差があって、
パニックを起こしてしまう、居ても立っても居られない、おかしな行動をとり始めてしまうなど、周りからみても明らかに、問題がありそうな状態だと、

問題が問題として気づかれやすいですが、

私のところにご相談に来てくださる方は、我慢強い方、はたから見ると”しっかり”していて、”ちゃんと出来る”人が多いので、

心の中はパニックでも、その場は、平然と装ってやり遂げている人が多いです。
(もちろん、ご本人の心身には負担がかかっていると思います。)

ここに問題があって、やり遂げられてしまうということは、問題が問題として認識されにくいということでもあります。

しっかりしている性格も相まって、

「自分の努力不足や能力不足だから、もっとやらなければ」と、頑張る方向へ舵を切ってしまうんですね。

ただ、こうった症状って、”トラウマ”が関わってきている部分なので、実は”頑張って”どうにかなる症状でなかったりします。

「にじむ涙は、努力で止められますか?」

特定の場面でのこういう症状を抱えている人は、そういう場面に遭遇しないように、うまく避けて通ったり、すぐに逃げたり、とにかく自分が苦手な場面、人、状況にならないように行動をとろうとします。

うまく逃げ続けられればそれでいいのですが…

そうでない場合もありますよね。

そんな時はその数分だけ、ぐっと我慢することで、その場は乗り越えてしまえたりします。

でも、それがここぞという大事な場面に重なってしまうと、逃げられなかったり、でも頑張れなかったり、その症状のせいで、うまくいかなくなってしまいます。

職場の上司との面談が苦手

例えば、私自身は、職場の上司との面談が苦手でした。
そういう場面に遭遇すると、涙が滲むという症状を抱えていました。

だからこそ、そうならないように、どうしても面談しなければならない時には、深刻な雰囲気にならないように、笑いに持って行ったり、日ごろから馴れ馴れしいコミュニケーションをとっておいたりしました。

こういった行動は、自分を苦手な場面から守る防衛行動なのですが、
つまり、その場面、状況の時だけでなく、「普段からそうならないように…」と、」無意識に気を張って行動しているということなんです。

たった1つの症状かも知れないけれど、そこに付随して、日常の些細な行動までもが、「そうならないように…」という心の不安に支配されて、行動パターンを決められてしまっているということです。

ぐっと我慢できちゃうから、このぐらいのこと大丈夫…?

まさかこれが、トラウマから来ているなんて、知らない人が多いので、ぐっと我慢してその場をやり過ごせちゃう人ほど、自分の症状を見過ごして、努力でカバーしがちですが、

努力でカバーしようとすればするほど、苦しくなります。

一時的にカバーできちゃう人って、能力も高いんです。
自分のトラウマを隠してやり切れちゃう人なので。

でもそれって、100の能力に対して、トラウマが-80くらいあるから、20の力しか出せませんっていう、もったいない状態。

20の力しか出せてなくて、現状なのだから、100の力を出せるようになったら、現実なんてもっと簡単にどんどん良くなります。

過去の私は、苦手な場面に遭遇するたびに、悔しくて泣いてました。

他の人は、へっちゃらなのに、どうして私だけ涙が滲んでしまうのか…その涙がこぼれてみんなにばれてしまわないように我慢するのが精いっぱいで、うまく話すことも出来なくなって、
今こそ、頑張らなきゃという場面で、頑張りがきかないんです。

そして、頑張りきれなかった自分に腹を立ててました。

でも、違うんです。
正しいアプローチをすればちゃんと症状って改善していきます。

こういう情報を知らなかったという人も多いと思うので、もしかして今抱えている、「苦手…」

努力や能力不足という問題じゃなく、トラウマ反応かも?と、目を向けてみてください。

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