モラハラ後遺症とは?改善するために取り組むべきこと
モラハラ環境の中で受ける影響というのは、思っている以上に沢山あります。
傷ついた自尊心や、自己肯定感、失ってしまった自信を取り戻していくには、時間がかかります。
”今”だけの我慢のつもりが、実は、離れてからも、その影響に悩まされるとは、私自身、経験するまでわからなかったことでもあります。
この記事では、私自身の経験、これまでご相談にのってきたクライアントさんの事例を踏まえながら、モラハラの後遺症について、話していきます。
モラハラとは?
モラハラとは、「モラル・ハラスメント」の略で、威圧的な言動や行動で相手を精神的に追い詰める行為をいいます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください▼
モラハラの後遺症の具体例6選
- 精神疾患(鬱、適応障害など)
- 自己肯定感の低下
- 人間不信
- 強い不安感
- 恋愛依存、共依存
- 認知の歪み
精神疾患
我慢を重ねすぎた結果、精神疾患を患ってしまう方は少なくありません。精神疾患になってしまうと、離れた後も病気の治療が長期に渡ることもあります。
出来れば我慢を重ねずに、早めにご相談いただきたいなと思います。
自己肯定感の低下
もともとは、明るく社交的なタイプだったという方でも、長年のモラハラ環境の中で、自己肯定感がどんどん低下し、自信を失って、人間関係も狭くなってしまったり、無力感を感じるという方もいらっしゃいます。
「お前に出来るわけがない。」「お前はダメな人間だ」
こんな言葉を日常的に言われ続けるモラハラ環境では、どんどんその言葉が自分の心の中に刷り込まれていき、セルフイメージも低くなっていきます。
人間不信
「この人もモラハラなんじゃないだろうか?」「この人も、私のことを怒鳴るんじゃないか?」
そんな気持ちで周りの人を見るようになってしまいます。
このような警戒感から、あなたのためを思ってくれている人達にも、無意識に距離を置いてしまったり、人間関係に壁を作ってしまいます。
強い不安感
常に不安感を抱えているという人も少なくありません。
何をしても怒られる、怒鳴られるという環境は、自信を失わせます。
誰かに許可をもらいたくなる、誰かに指示をもらいたくなるという人もいらっしゃいます。
それだけ、これまで支配されて生きてきてしまったということです。
恋愛依存、共依存
恋愛依存や共依存に陥って、相手と離れられず苦しい思いをしている方も多いです。
ご相談にいらっしゃるほとんどの方が、『離れたほうがいいのはわかっているけど離れられない』というものです。
恋愛依存、特に愛着障害の傾向がある人は、「見捨てられ不安」という症状があり、相手から離れることに過剰な不安感が伴ってしまいます。
愛着障害の方は、モラハラの後遺症というだけでなく、もともとその傾向にあった方が多く、これまで何度も苦しい恋愛を繰り返してきたという方も多いです。
こういった方は、なかなか一人で症状の改善は難しい問題でもありますので、一度ご相談に来ていただけたらと思います。
認知の歪み
特に、次の恋愛、新しい人間関係を作っていくときに影響してくるのが認知の歪みです。
これまで、否定されて怒鳴られ続けた経験から、「私の意見は受け入れてもらえない」などの思い込みが出来上がり、周りの人とのコミュニケーションが怖くなったり、自分の気持ちや考えを言えなくなったりします。
また、次の恋愛の時に、前の人よりましだから、健全な人であるという間違った判断をしやすいというのもあります。
『怒鳴らないからこの人はいい人、優しい人』という認識は、危ないです。
怒鳴らないのは普通であって、いい人ではないのです。
人の仕組みとして、何かと比較してしか物事を判断できないというのがあります。
これまでマイナスの人と付き合ってきた人は、マイナスを基準に判断してしまうので、『-100』が基準になってしまった場合、『-50』でも、いい人に見えてしまうという弊害があります。
次の恋愛に行く前に、これまでのモラハラ環境で出来上がった認知の歪みを改善していかなくては、前よりはましにはなるかも知れませんが、根本解決には至りません。
これまで、ご相談を受けたクライアントさんの中にも、2回、3回とモラハラ傾向のある人ばかり選んでしまったので、自分が変わらなければならないとセッションを受けに来てくださる方もいらっしゃいます。
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