「モラハラ男の特徴7選|心理と行動パターンを徹底解説」
モラハラとは?
モラハラとは、「モラル・ハラスメント」の略で、威圧的な言動や行動で相手を精神的に追い詰める行為をいいます。
性的な嫌がらせを「セクシャル・ハラスメント」、職場などでおこる権力的な嫌がらせを「パワー・ハラスメント」などと呼び、
様々な種類の「ハラスメント」があります。
モラハラとは、特に夫婦や恋人間でおこることが多く、
ご相談にいらっしゃる方の多くが、夫や彼氏のモラハラについてお話されますが、女性だけがモラハラされる側かといえば、そうではなく、最近では男性側からのモラハラ相談も増えています。
※このページにたどりついてくださった男性の方は、男女を逆にして読んでいただけたらと思います。
モラハラは、DVと違って、暴力で相手を傷つける行為ではないため、言葉の強さや威圧的な態度は、それぞれの受け取り方にも違いがあって、決定打にかけるため、
被害者さんは、
「私の気にしすぎかも知れない。」
「私の我慢や辛抱が足りないのかも知れない。」
と、自分の苦しいという感情を否定して我慢を重ねやすいという傾向があります。
これまで、多くのご相談をお受けしてきて思う事ですが、
「気のせいかも知れませんが、、、」
と、ご相談にいらっしゃる段階で、すでに通常の状態ではない、暴言や威圧的な態度に随分我慢を重ねている状況であるという方がほとんどです。
「もしかしたら、モラハラかも?」という気持ちにどうか蓋をしないでくださいね。
モラハラ男(夫・彼氏)の典型的な心理的特徴6選
- 自己中心的な傾向がある
- 高いプライドを持っている
- 他者への責任転嫁をする
- 感情が不安定である
- 自己愛が強い
- 周囲の人間を支配したがる
このような心理的特徴が起因して、日々のモラハラ行動へと発展していきます。
モラハラ男(夫・彼氏)の典型的な行動的特徴
- 間違いや失敗を人のせいにして責め立てる
- 気に食わないことがあれば無視する
- 大声で怒鳴ったり、脅すような発言をする
- 平気で嘘をつく
- 人格否定をする
- わざとらしく、ため息をつく
- 見下した態度や威圧的な態度をとる
- 嫉妬や束縛が激しい
こういったことが、日常的に繰り返される環境にいると、相手に対して、恐怖心が強くなっていきます。
これまで、明るい性格だったという人でも、次第に相手の顔色を伺うようになり、びくびくする生活になってしまいます。
長期化すればするほど、心身への負担は大きくなりますし、我慢を重ねてしまったことで、精神疾患を患ってしまう方もいらっしゃいます。
上記のようなことは、されてもいいことでは決してありませんので、「どこの家庭でもあること」などと、我慢を重ねないようにしてくださいね。
モラハラ男(夫・彼氏)チェックリスト
- 最初はとても優しかったのにある時から急に豹変した。
- 激しい二面性がある(優しい時と怖い時の差が激しい)。
- ストレスに弱い。
- 環境の変化に弱い。
- コンプレックスが強い。
- 平気でうそをつく。
- 他人(妻、彼女)を下に見る。
- 自分の非を認めない。
- 命令口調で話してくる。
- 大声で怒鳴る。執拗に何時間も説教をする。
- 気に入らないことがあると怒鳴る。
- 物を投げたり、ドアをバタンとしめたり、大きなため息をついたり不機嫌を態度で表現する。
- 自分のルールに周りが合わせるのが当然だと思っている。
- 誰かを犠牲にしないと自尊心を保てない。
- 口が達者。
- 支配欲が強い。
- 仕事をやめさせたり、交友関係を制限する。
- 共感性がなく相手の気持ちに寄り添えない。
チェックリストが全てではありません。
ですが、こういったリストに当てはまる項目が多いことが、モラハラに気が付くきっかけにもなります。
もちろん、このリストに当てはまらなかったとしても、あなたの中に何らかの苦しさがあるのであれば、
それは、我慢をし続けないでくださいね。
チェックリストは、気づくきっかけとして、便利である一方で、チェックリストにとらわれてしまうというリスクもあるなと感じます。
チェックリストに当てはまるかどうかよりも大事なのは、あなたが苦しいと思っている”事実”です。
チェックリストに当てはまらないから大丈夫かも知れないと、自分の苦しさに目をつぶってしまう材料として、チェックリストを使わないでくださいね。
チェックリストに当てはまらなかったとしても、苦しいと感じているその”事実”に目をつぶってしまうと、状況はますます悪化していきます。
これまでのご相談事例
夫とは家庭内別居状態で、私が息をひそめて生活している感じです。
少しでも機嫌を損ねてしまうと物凄い勢いで怒ったり、怒鳴ったりするので、まるで腫れ物に触るような気持で生活しています。
とにかく刺激しないように、日常では常にビクビクしながら生活している状態です。
出来れば、別居して離れたいのですが、そんなことをしたらどんな仕返しが待っているかも怖いです。
彼とは職場の出会いで付き合い始めたのですが、初めはとても優しかったのに、付き合いが深まるにつれて、私が職場で他の男性と話すだけでも後から物凄く責められます。仕事上必要な会話をしただけなのにです。
私は仕事が好きで楽しく働いていたのですが、彼と付き合い始めてからは、彼よりも活躍してしまうと機嫌が悪くなって責められるし、他の職場の人との交流も彼の機嫌を伺ってしまっていつの間にか制限をかけてしまうようになりました。
気が付けば、好きだった仕事も楽しくできなくなって、とにかく彼の機嫌に振り回されて、消耗ばかりしています。
モラハラ夫と別れることが出来たのですが、これまでお付き合いしてきた方がずっとモラハラな人ばかりで、今度こそはと思って結婚までした相手だったのに、またモラハラになってしまって、ショックを受けています。
後遺症でもう男性とお付き合いするのも怖くなってしまって、、、
後遺症を改善して、今度こそモラハラでない人と結婚出来るようになりたいです。
夫婦喧嘩とモラハラの違い
単なる夫婦喧嘩なのか、モラハラなのか。
個人の受け取り方の違いもあるので、一概に○○だったら、モラハラであると言い切れるものではありません。
ですが、判断のヒントとして、これまで多くのモラハラ相談に乗ってきた経験から言えることは、
モラハラ環境にある方は、”喧嘩”ではなく、一方的に責められ続けるということです。
喧嘩というのは、お互いに対等な関係でありながらも、ぶつかってしまった状態と言えると思います。
人と人ですから時に喧嘩をするようなこともあるでしょう。
その時に、お互いに対等に言い合えているのか、威圧的、支配的な態度で責められ続けているのかというのは大きな違いではないかと思います。
また、健全な夫婦関係(恋人関係も同じですが)であれば、よっぽど日常的に怒鳴り合うということは、おこらないと思ってください。
通常は、怒鳴るまでいかず、伝え合う、話し合うということが大人であれば出来るはずです。
それが日常的に、一方的もしくはお互いに怒鳴り合わなければならない状況というのは、例えモラハラでなくても苦しい関係性だと思います。
そこに、苦しさや辛さを感じるのは当然のことです。
なぜモラハラ男(夫・彼氏)になってしまうのか
モラハラしてしまう理由として、幼少期の家庭環境の影響があげられます。
- 親が過干渉、もしくはネグレクトであった
- 幼少期の家庭環境もモラハラ環境であった
- 親から暴力を受けていた
- 幼少期に親との愛情の交流がなかった
- 発達障害である
こういった条件に当てはまる人の全てがモラハラになるというわけではありません。
しかし、モラハラになってしまう人は、こういった原因を抱えている方は少なくありません。
そして、モラハラ被害者もまた、同じような幼少期の経験を抱えていたりもします。
つまり、同じような経験から、モラハラ加害者(攻撃性)として出るのか、モラハラ被害者として出るのかという違いなのです。
モラハラ男(夫・彼氏)の対処法
モラハラ夫への対処法というのも、ネットのあちこちで情報を見かけますが、結局こういった情報の多くは、対処療法でしかありません。
その場の攻撃をうまくかわすことは出来るかも知れませんが、根本的にモラハラを治す方法ではないですし、モラハラ被害者さんは、その場をしのげるようになった分、楽にはなるかも知れませんが、
心から、安心安全を感じられる環境でもないという感じではないでしょうか?
一時的な対処は、その場をしのぐために、とりあえず自分を守るために有効ではあると思いますが、
それらをしつつも、根本解決へと目を向けて欲しいなと思います。
モラハラ夫の子供への影響は?
モラハラ夫との離婚を考える方のほとんどが、子供への影響を心配されています。
離婚を決断出来ない理由として、
「父親が居なくなったら寂しいのではないか。」
「子供に可哀想な思いをさせるのではないか。」
という思いを持つ方は多くいらっしゃいます。
ここで1つお伝えしたいのが、
そのモラハラを見て育つことの悪影響です。
また、その状況でお母さんが苦しんでいるという姿を見るのも、子供にとってはとても苦しいことです。
これまでサポートしてきたクライアントさんの例ではありますが、
お子さんのいらっしゃる方で、カウンセリングサポートをして離婚をされた方は多くいらっしゃいますが、
どなたも離婚をしたことを後悔されていません。
むしろ、お子さんと自由にのびのびと暮らせるようになって、笑顔が増えたとご報告をいただきます。
もちろん、絶対の正解はありません。
ただ、こういったことで悩んでいる方は、父親が居なくなってしまうことのデメリットばかりに目が言ってしまいますが、
どんなことも必ずメリットデメリット両方ありますので、両方をしっかりと見た上で考えていきたいですね。
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