恋愛依存の原因と克服法|依存から自立した恋愛へ
「恋愛していると他のことに興味がなくなる」「四六時中相手のことばかり考えてしまう」「苦しい恋愛ばかり繰り返している」
もしかして、恋愛依存かも知れません。
この記事では、恋愛依存の原因や特徴、そして克服の方法を具体的に解説します。
恋愛依存とは
恋愛依存症とは、自分の日常や生活を犠牲にしてまで恋愛を最優先にしてしまう心理状態のことです。
恋愛がはじまったとたん、スケジュール帳は、彼との予定で埋めつくされ、友人や家族と過ごす時間がどんどんなくなり、依存が強い方ですと、会えない間も通話をつなぎっぱなしで生活しているという方も過去にはいましたね。
そこまではいかなくても、友人など恋人以外の人との過ごしている時間でも、恋人のことが気になってそわそわしてしまうという方も、依存状態と言えます。
恋愛依存症の特徴
自分を犠牲にしてまで相手に尽くす
恋愛以外のことが極端に手につかなくなり、自分のすべてを恋人のために使おうとし、恋人の求めることならなんでも応えなくてはと思ってしまいます。
自分の軸がなくなり、相手が主導権を持ち、自分はその行動に振り回される状態になります。
- (自分の予定はキャンセルしてでも)相手の都合に合わせて動いてしまう
- いつ誘われてもいいように恋人のためにスケジュールを開けておく
- 相手の身の回りのお世話をしてあげる
- 相手に求められたことは断れない
恋愛初期は楽しくても長期的にはしんどい関係性になります。
なんでもいうことを聞いて許してしまうので、ダメンズメーカーにもなりやすいです。
少しでも連絡がないと過剰に不安になる
少しでも連絡がないと、過剰な不安を感じます。
- 嫌われたんじゃないか
- ほかに相手が出来たんじゃないか
- 浮気してるんじゃないか
頻繁にスマホをチェックし、既読がついたかどうか確認してしまう。
いつも返信が来るはずの時間帯に返信がないと、不安でいっぱいになる。
返信が来た時には、ほっと安堵していませんか?
こういった方は、恋愛依存傾向にあります。
見捨てられ不安
恋人に「見捨てられるのが怖い」という感覚を強く持っています。
このため、行動の動悸が「見捨てられないように」という不健全な状態から発生し、相手の過剰に尽くしたり、相手の顔色を伺ったり、相手の要求には何でも応えてしまいます。
いつも連絡がつく時間に相手からのLINEの返信がないという些細なことでも「見捨てられたんじゃないか」という過剰な不安感を感じてしまいます。
このような不安を少しでも鎮めたいがために、相手へ、必要以上にしつこく「好き?」と確認したり、わざとヤキモチを焼かせるような行動をして相手の愛情がまだ自分にあるのか、確認行動をする場合もあります。
すぐに肉体関係を持つ
肉体関係を持つ=恋愛依存
では、ありませんが、恋愛依存の方は、肉体関係を持つことを通じて、相手に求められることを必要とする、相手を繋ぎとめようとする、一時的な愛情やぬくもりで自分の寂しさを埋めようとする傾向から、肉体関係を持つのも早いことがあります。
肉体関係を持ったあと、健全な関係性を作れていればいいのですが、
依存的な恋愛をしているなと感じている方は、肉体関係をすぐ持ってしまうことも、依存へつながっているのかも知れないと思ってみてください。
恋愛依存の心理的原因
自己肯定感が低い
「こんな私なんか、、、」という自分に価値を感じられない状況だと、誰かから認めてもらうことや愛情を得ることで自分の存在価値を感じようとします。
また、自分に自信がないことで、自分の気持ちや考えよりも、相手の言っていることの方を大事にしていまい、相手の言うことを聞いてしまいます。
幼少期の親との関係性の影響
幼少期の親との関係性の中で、愛着形成がうまくできず、本人が愛情不足を感じている場合、愛情に飢えた状態になります。
本当は親にしてほしかったこと、認めてもらいたかったこと、親からもらえなかったと思い込んでいる愛情を恋人に投影して求めてしまいます。
この飢えている愛情を恋人に求めて埋めようとするため、過剰に相手への依存が強くなります。
ですが健全な愛情の関係性の作り方がわからないため、苦しい恋愛を繰り返します。
孤独感や不安の回避
上記の愛着形成がうまくいっていない人は、強い孤独感や不安感を抱えるようになります。
この孤独感や不安感を感じないために、恋愛でそれを埋めようとします。
ですが、それは、穴の開いたバケツに水を入れ続けているようなもので、根本解決(心の穴)をふさがなければ、苦しい恋愛を繰り返すことになってしまいます。
トラウマの影響
過去の恋愛経験や、幼少期の家庭環境でのトラウマが恋愛依存症の原因となることもあります。
例えば、過去の恋人に浮気をされてしまった経験などがトラウマになっていると、「また浮気されてしまうかもしれない」という予期不安が強くなり、相手に離れてほしくなくて、依存するようになります。
恋愛依存の対処法
自己理解を深める
なぜ相手に執着してしまうのか、どうしてこんなに強く不安を感じてしまうのか、その原因と向き合ってみましょう。
これまでの経験を振り返ってみてください。何度も同じ感情を味わうことを繰り返していないでしょうか?
根本原因は、目の前の相手ではなく、幼少期の経験から来ています。
どうしても一人では解決が難し方は一度、ご相談にいらしてください。
自己肯定感を取り戻す
自己肯定感とは、「私って無条件で価値のある存在なんだ」という感覚です。
この感覚がないと、自分で自分を大切にすることが出来ないですし、自分で自分を大切にできないと、周りの人にも大切にしてもらうことが出来ません。
また、ひどい扱いをしてくる人を許してしまうことにもなります。
自己肯定感は人生のすべての土台でもあります。恋愛だけでなく、その他の人間関係の悩みも自己肯定感を取り戻しただけで解決していくことは沢山あります。ぜひ取り組んでみてください。
一人の時間を楽しむ
一人で行動する機会を増やしてみましょう。物理的に恋人と離れて過ごす時間は、依存度をさげてくれます。
一人旅や趣味を楽しむ時間を作ることで、恋愛以外の満足感を感じてみてください。
相手への過剰な期待を手放す
恋愛依存の人は、恋人に「すべてを満たしてもらおう」とする傾向があります。
自分の幸せのすべてを相手にゆだねてしまうのです。
まずは、その考えをやめ、適切な距離感をとれるようになりましょう。
友人や家族など、恋人以外の人と過ごす時間というのも大事にしていきましょう。
恋人と過ごす以外の時間でも幸せを感じ、恋人以外の自分の人生の要素も大事にしてください。
とにかく、恋人だけになってしまう状況からは抜け出していくことが必要です。
居場所を沢山持つ
依存というのは、何か1つに依存するから苦しくなります。
居場所を複数持つことで、1つ1つの場所の依存度を下げることが出来ます。
また、恋人の知らない私の居場所も是非大事にしてくださいね。
すべてを相手にさらけ出す必要もないですし、すべてを把握される必要もないのです。
色んなあなたがいることで、精神も安定します。
恋愛依存から自立した恋愛へ
私自身の経験を振り返っても思うことですが、依存的な恋愛って短期的には幸せなように思えても長期的には必ず苦しい関係性になります。
依存している側も依存されている側もです。
恋人と言えども他人です。相手に自分の人生をゆだねるような依存をしてはいけないのです。
他人として、適切な距離感がすね長く、恋人としてお互いに幸せな恋愛が出来る秘訣でもあります。
恋愛依存は、恋愛だけでなく、人生そのものもを壊してしまうなと思います。
依存的な恋愛にはまってしまったばっかりに、
- 自分のキャリア(お仕事での出世)を失ってしまった人
- 親しい友人関係を失ってしまった人
- 家族と疎遠になってしまった人
- ビジネスがうまくいかなくなってしまった人
多くのクライアントさんを見てきました。
苦しさに耐え続け、やっと別れられたと思った時には、ただ1つの恋愛が終わったというだけでなく、その他のすべても壊れてしまっていた…そこからまた積み上げていく人生って大変なんです。
私自身もその経験がある一人です。
本当に何ものこらず、ゼロになった時に初めて、自分のやってしまったことの愚かさに震えていました。
過ぎた時間は戻りません。また積み上げるしかないのです。
ですから、今、恋愛依存にはまっている方、抜け出したいと思っているなら、早ければ早い方がいいです。
自分の人生が壊れてしまう前に、人生を取り戻してくださいね。
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