「見捨てられるのが怖い…」と感じたことはありませんか?
- 恋人からのLINEの返信が少しでも遅れると、不安でいっぱいになる
- 「嫌われたのかも?」と焦って、相手の機嫌を取ろうとしてしまう
- 一人になるのが怖くて、別れを切り出せない
こんな経験があるなら、「見捨てられ不安」が関係している可能性があります。
見捨てられ不安とは、「相手が自分を見放してしまうかもしれない」という恐怖から、人間関係で過剰に不安を感じてしまう心理状態のことです。
この不安があると、恋愛でこんな行動をとってしまいがちです。
- 何度も「好き?」と相手に確認する
- 連絡が少しでも遅れると、極端に不安になる
- 相手に尽くしすぎて、自分を犠牲にしてしまう
- 「自分が我慢すればいい」と思い、相手の言いなりになってしまう
- 相手の気分を損ねるのが怖くて、本音が言えない
結果として、恋愛が重くなり、相手に依存しすぎてしまうことで、かえって関係が壊れてしまうことも…。
では、なぜ「見捨てられ不安」を感じてしまうのでしょうか?
そして、どうすれば克服できるのでしょうか?
この記事では、「見捨てられ不安」の正体と、依存せずに安心できる恋愛関係を築くための方法を、愛着スタイルの視点から詳しく解説します。
見捨てられ不安とは?恋愛が重くなる原因
「見捨てられたくない」という気持ちが強すぎると、恋愛が苦しくなります。
この不安の根本には、「自分は愛されないのではないか」「相手がいなくなったら生きていけない」という過剰な恐怖があります。
見捨てられ不安があると、こんな行動をしてしまう…
- 相手の些細な言動に敏感になり、「冷たくなった?」と疑う
- いつも「見捨てられるのでは?」という不安を抱えている
- 相手の期待に応えようと無理をしすぎる
- 相手が離れようとすると、しがみついてしまう
- 相手に合わせすぎて、自分を見失ってしまう
- 本音を言えず、相手の言動に振り回される
これらの行動は、「嫌われないために」「見捨てられないために」無意識にとってしまう反応です。
「私さえ頑張れば、大切にしてもらえるはず」
「見捨てられないように、相手の期待に応えなきゃ…」
こんな思考パターンがあると、恋愛のバランスが崩れてしまい、相手との関係が苦しくなってしまいます。
見捨てられ不安の行動動悸にあるのは『怖い』という感情です。
- 相手に見捨てられるのが怖い
- 相手が居なくなっちゃうのが怖い
相手の些細な言動や行動で、少しでも離れていこうとしていると感じる(実際どうかは別として)
と、『見捨てられるんじゃないか』という過剰な怖さを感じてしまいます。
そうすると、見捨てられないための行動をとってしまいます。
その1つが相手にすがるような行動です。
こういった潜在意識の問題を抱えている場合、たいてい相手も同じような問題を抱えていて、裏と表でマッチしまいますから、
不安をあおってきたり、あなたを大切に扱わない不健全な相手であったりします。
私自身も経験してきましたが、このような状態の時、
頭では十分わかっているんですよね。
そんな不安にしてくるような相手とは、別れた方がいいこと。
一緒にしても穏やかな未来が来るはずもなく、苦しい状態が続いてしまうだろうこと。
それでも、気が付いた時には、『見捨てられたくない』という気持ちから、衝動的に相手の機嫌をとってしまったり、すがるような行動をしてしまいます。
なぜ見捨てられ不安を感じてしまうのか?心理的な原因を解説
見捨てられ不安の根本的な原因は、幼少期の愛着形成にあることが多いです。
例えば…
- 幼少期に両親との関係が不安定だった
- 親の愛情を感じられず、「見捨てられるかもしれない」と思いながら育った
- 親から「いい子にしていないと捨てちゃうよ」などと言われて育った
- 親からのスキンシップや愛情表現が少なかった
- 愛情の注がれ方にムラがあり、一貫性を感じられなかった
幼少期に十分な愛情を感じられなかった経験があると、大人になっても愛情の交流に安心感を持てなくなってしまいます。
この結果、恋愛でも「相手の期待に応えなければ、見捨てられてしまう」という不安を抱えやすくなるのです。
愛着スタイルと見捨てられ不安
愛着スタイルは、安定型、回避型、不安型、混乱型に分けられます。
この中でも『見捨てられ不安』の症状が強くでるのが、『不安型』愛着スタイルに当てはまる人達です。
特に愛に近づくことが出来ず、ドライで距離を置こうとする『回避型』とマッチングすることで、相手が距離を置こうとすると過剰に不安を感じてしまう『不安型』は、見捨てられ不安を強く感じ、共依存の関係性にもなりやすいという特徴があります。
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大人の愛着障害セルフチェックリスト|愛着スタイルを知って恋愛のモヤモヤを解消する方法
見捨てられ不安が恋愛・人間関係に与える影響
恋愛面
- 相手からの返信がないと不安で何度もスマホをチェックしてしまう
- 恋人が他の異性と話しているだけで、嫉妬で苦しくなる
- 「この人なしでは生きていけない」と思ってしまう
- お試し行動をしてしまう(無視する、泣く、わざと嫉妬させるなど)
- 不安で居ても立っても居られないと感じることがある
1つでも当てはまる方は、「見捨てられ不安」に影響を受けている可能性が高いです。
対人関係
見捨てられ不安の症状は、恋愛だけでなく、友人関係や職場の人間関係など様々な場面でも影響を及ぼすことがあります。
- 友達からのLINEの返信が遅いと、「嫌われたのでは?」と不安になる
- 職場で上司の態度が少し冷たいと、「評価が下がったのでは?」と焦る
- 周りの顔色を伺って自分の意見が主張出来ない
- 飲み会などの誘いを断ると、「もう誘ってもらえないかも」と気になってしまう
- いつも「いい子でいなきゃ」と無理をしてしまう
こうした思考や行動の根本には、「見捨てられ不安」が関係していることもあります。
見捨てられ不安を克服する3つのステップ
症状が重い方、不安感が強い方は、出来ればプロのサポートを受けていただくのが一番です。
一人で無理に頑張ろうとすることが、苦しさをうむことにもつながります。
一人で頑張りすぎてしまうあなただからこそ、一度頼りに来てください。
▼お問い合わせはこちら▼
無理をしない範囲で、自分で出来ることにも取り組みたいという方は、以下の3つ意識してみてください。
具体的な3つの取り組み
❶自己肯定感を取り戻す
自己肯定感を取り戻し、「私は大切な存在なんだ」という感覚を取り戻していくことで、自分を傷つける人、大切にしてくれない人とは、一緒に居ない選択が出来るようになっていきますし、そういう相手とマッチングしなくなります。
- 自分の良いところを毎日書き出してみる
- 自分の好き、嫌いの感覚を大切にする
- 自分のための行動をする
- 無理に好かれようとせず、自分の価値を自分で認める
自己肯定感を取り戻すことで、自分で自分を大切にできるようになっていきます。
➋不安になったときのセルフコントロール
見捨てられ不安を感じたとき、衝動的に行動するのではなく、自分の気持ちを整理する時間を持つことが重要です。
不安を感じたときの対処法
- 「今、私は何に不安を感じているのか?」と自分に問いかける
- 日記やメモに感情を書き出す
- 深呼吸をして、一度気持ちを落ち着かせる
- 衝動的にLINE思想になったら、まず深呼吸を3回
このように、「不安を客観視する習慣」を持つことで、少しずつ心のバランスが取れるようになります。
➌恋愛以外の居場所を増やす
見捨てられ不安が強い人は、恋愛が 「人生のすべて」 になってしまいがちです。
恋愛以外の大切なものを増やすことで、自然と依存が軽減されていきます。
- 仕事や趣味に打ち込む
- 友人や家族との時間を大切にする
- 一人の時間を楽しむ習慣を作る
「恋愛以外にも楽しいことがある」と思えるようになると、相手に執着する気持ちが自然と薄れていきます。
見捨てられ不安を克服した先に待つ幸せな未来
見捨てられ不安があると、恋愛にすべてを捧げてしまい、自分自身の人生を見失いがちです。
- 恋人がすべてになり、他のことがどうでもよくなる
- 「相手がいないと生きていけない」と感じてしまう
- 恋愛が終わったとき、すべてを失ったような虚無感に襲われる
このままでは、恋愛が終わるたびに心が壊れてしまうかもしれません。
しかし、見捨てられ不安を克服すると、人生は大きく変わります。
- 恋人に依存せず、自分の人生を大切にできる
- 「愛されるために頑張る恋愛」ではなく、「お互いを大切にし合う恋愛」ができる
- 恋愛、仕事、友人関係—すべてのバランスが取れた生き方ができる
「恋人さえいれば、他には何もいらない」という生き方から、「恋愛も、自分の人生も大切にする」という生き方へ—。
恋愛に振り回されるのではなく、自分の人生の主導権を取り戻し、心から満たされた関係を築ける未来を手に入れましょう。
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