- 人間関係がうまくいかない
- 恋愛で不安が強くなる
こんな悩みの背景には、愛着障害が関係しているかも知れません。
愛着障害とは、幼少期の親や養育者との関係が原因で、人との信頼関係を築くことが難しくなる状態を指します。
このような悩みを抱える人は、愛着に問題を抱えている可能性があります。
本記事では、愛着障害の原因・特徴・克服のための具体的な方法を詳しく解説します。
愛着障害とは
愛着障害とは、幼少期における親や養育者との関係で、何らかの理由で※愛着形成がうまくいかず、他者との健全な信頼関係を築くことが難しくなる心理的な状態や行動パターンを指します。
※愛着形成とは…
子供が親や養育者など信頼できる人との間で情緒的な結びつきを形成することです。
愛着形成は、子供が健全に成長していくうえで重要な心の土台となります。
しかし、幼少期に適切な愛情や関わりが得られなかった場合、他者との距離感がつかめず、不安定な人間関係を繰り返してしまうことがあります。
愛着障害の原因:幼少期の養育環境
愛着障害は、幼少期の環境や経験が大きく影響します。
特に以下のような状況が関係していることが多いです。
- 親のネグレクト(放置)
- 虐待(身体的・精神的)
- 養育者の不安定な態度 (愛情を与える時と拒絶する時が極端に分かれていたなど)
- 養育者の心理的問題 (親自身が精神疾患などの心理的な問題を抱え、子供に適切な対応ができなかった)
- 養育者のような立場の人が複数人いて、頻繁に入れ替わった
- 兄弟差別など、他の子どもと明らかに差別されて育てられた
- 養育者が突然不在になったり両親の離婚などで心身に負担がかかった
「これらの経験がある=愛着障害になる」わけではありません。
しかし、こういったことがきっかけで、愛着に問題をかかえる、人によっては愛着障害と言われる状態にまでなってしまうことがあります。
大人の愛着障害に現れる特徴
愛着障害は、幼少期の行動に特徴が表れることが多いですが、大人になっても影響が続くことがあります。
幼少期の特徴
- 養育者に対して過剰な依存を示す。
- 逆に、養育者を拒絶するような態度を取る。
- 他人との距離感が適切でない。
- 感情表現が極端である(過剰に感情的になる、または感情が乏しい)。
- 落ち込んだりイライラしやすい。
- 多動、衝動的な行動をする。
- 周りの反応を試すような行動をする。
大人になってからの影響
- 人間関係の問題
- パートナーとの関係で不安や依存が強くなる。
- 他者との深い信頼関係を築けない。
- 感情的になると建設的な話し合いが出来ない。
- 人との適切な距離感がわからない。
- 自己評価の低さ
- 自分に自信が持てない。
- 過剰に他人の評価を気にする。
- ストレスへの脆弱性
- 対人関係のトラブルがストレスとなりやすい。
- 感情をコントロールすることが難しい。
- 親としての役割への不安
- 自分が親になった際に、子供に愛情を注げるか不安
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愛着障害の克服方法
自分の状態を理解する
愛着障害を克服する第一歩は、自分の状態を正しく理解することです。
- 愛着スタイル診断をする
- 過去のトラウマを振り返ってみる
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安定した人間関係を築く
- 信頼できる人との関係を大切にする。
- ありのままの自分を受け入れてもらう経験を増やす。
- 自分の感情や思いを率直に伝える練習をする。
- 相手に依存しすぎず、適切な距離感を意識する。
友人や職場の仲間、パートナーなど、よい関りが出来る人に、ありのままの自分を受け入れてもらえるという経験が、愛着の問題の症状改善に役立ちます。
「安心できる場所」「安全基地」を持つことです。
ただし、恋愛に依存しやすい傾向がある人は要注意!
不健全な人を選んでしまいがちなので、パートナー選びには注意しましょう。
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まとめ
愛着障害は、幼少期の養育環境が原因で他者との健全な関係構築が難しくなる状態を指します。
その影響は大人になっても続くことがありますが、適切な支援や努力によって克服することが可能です。
専門家のサポートを受けながら、自己理解を深め、人間関係を改善していきましょう。
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