「離れたいのに、離れられない」
「また同じような苦しい恋愛を繰り返してしまう」
「相手の反応に一喜一憂して、自分がなくなってしまう」
こんなふうに、恋愛になると自分じゃなくなる感覚に苦しんでいませんか?
優しくされた一言が忘れられない。
連絡がないだけで、心が空っぽになる。
そして傷つくたびに「どうしてこんな相手を選んでしまうんだろう」と自分を責めてしまう。
こうした恋愛の悩みの 背景には、愛着障害が深く関係している可能性があります。
愛着障害とは?
愛着障害とは、子どもの頃に親や養育者との間で安定した愛着関係を築けなかったことで、大人になっても人との関係に不安や執着を抱えてしまう状態を指します。
この愛着障害が、恋愛依存という形で表れることが非常に多いのです。
恋愛依存とは?
恋愛依存とは、恋愛関係に過度に執着し、相手なしでは自分の存在価値を感じられない状態。
特に、愛着障害を持つ人は、相手の反応だけに「安心」や「愛されている感覚」を求めてしまう点が大きな特徴です。
つまり、愛着障害と恋愛依存には深い関係性があり、幼少期の愛着形成の問題が、大人になってからの恋愛パターンに影響を与えているのです。
本記事では、カウンセラーの視点から愛着障害がどのように恋愛依存を引き起こすのか、そして愛着障害による恋愛依存から抜け出すための具体的な5つの方法を詳しく解説します。
この記事で得られること
✓愛着障害と恋愛依存の関係が明確になる
✓自分の愛着スタイルを理解できる(セルフチェック付き)
✓愛着障害による恋愛依存から抜け出すための具体的な5ステップがわかる
✓実際に恋愛依存を克服したクライアント事例を知れる
愛着障害による恋愛依存から抜け出すのに必要なのは、
「相手を変えること」でも、「感情を我慢すること」でもありません。
愛着障害という根本原因に気が付き、正しいケアをしていくことです。
愛着障害と恋愛依存の関係「なぜあの人に執着してしまうのか?」
愛着障害と恋愛依存には、深い関係があります。
「もうやめよう」と思っても、また似たような恋愛を繰り返してしまう。
モラハラ、不倫、重い恋愛、体だけの関係…。
なぜ、愛着障害を持つ人は、恋愛依存に陥りやすいのでしょうか?
この章では、愛着障害と恋愛依存の深い関係性について詳しく解説します。
愛着障害とは?幼少期の体験が恋愛に影響する理由
愛着障害とは、幼少期に親や養育者との間で安定した愛着関係を築けなかったことで、大人になっても人との関係に不安や執着を抱えてしまう状態です。
具体的には、こんな経験をした人に見られます:
- 親の顔色を伺いながら育った
- 「いい子」でいないと愛されないと感じていた
- 親から十分な愛情を感じられなかった
- 親が感情的で、安心できる関係ではなかった
- 過保護・過干渉、または放任で育てられた
こうした環境で育つと、愛着障害として大人になっても「人との距離感」や「安心感の得方」がわからず、恋愛で苦しむことになります。
大人の愛着障害について詳しく知りたい方はこちら
▶大人の愛着障害セルフチェック|愛着スタイルを知って恋愛の不安と人間関係のモヤモヤを解消する方法
恋愛依存とは?「好き」と「執着」の違い
恋愛依存とは、恋愛関係に過度に執着し、相手なしでは自分の存在価値を感じられない状態を指します。
恋愛そのものに依存するのではなく、「恋愛がないと自分の価値を保てない」「相手の反応だけが安心の源」という状態です。
とくに大きな特徴は、“安心”や“愛されている感覚”を、相手の反応だけに求めてしまうところにあります。
恋愛依存の正体と、セルフチェック方法はこちらで解説しています。
▶恋愛依存とは?原因・特徴・克服方法を徹底解説
恋愛依存の人によく見られる行動
| 行動 | 感情 |
| LINEの既読未読を何度も確認してしまう | 返信が遅いとパニックになる |
| SNSで相手の行動を監視してしまう | 会えない時間が不安でたまらない |
| もっと●●してよ!と感情を爆発させる | ●●してくれないなんて愛されてないと感じる |
これは、愛着障害によって形成された”愛されたいスイッチ”が過剰に反応しているサインです。
なぜ愛着障害が恋愛依存を引き起こすのか
愛着障害による恋愛依存が生まれる理由は、大きく3つあります。
①「安心」の源が相手だけになっている
愛着障害を持つ人は、幼少期に「無条件の愛情」を得られなかったため、大人になっても「自分で安心する方法」を知りません。そのため、恋愛相手が唯一の安心の源になり、恋愛依存に陥ります。
② 見捨てられる恐怖が強すぎる
愛着障害の中でも特に「不安型愛着」の人は、「見捨てられるのでは」という恐怖が非常に強く、相手の些細な言動に過剰反応してしまいます。
③ 過去のパターンを無意識に再現してしまう
私たちの脳は、「知らないもの」より「知っているもの」に安心感を覚えます。
そのため、愛着障害を持つ人は、苦しかった過去と似た恋愛パターンを無意識に選び、恋愛依存を繰り返してしまうのです。
つまり、愛着障害と恋愛依存は切り離せない関係にあり、根本的な改善には愛着の問題に向き合う必要があります。
恋愛がなぜこんなにも苦しくなるのか?を愛着と自己肯定感の視点から整理した記事もぜひ読んでみてください。
▶恋愛が苦しい理由と、抜け出すための3ステップ
こちらの記事では、恋愛依存が自己肯定感・愛着・孤独耐性・トラウマなど、複数の心理要因から成り立っていることを詳しく解説しています。
▶恋愛依存の原因と克服法|依存から自立した恋愛へ
愛着障害の4つのタイプと恋愛依存の関係
愛着障害には、大きく分けて4つのタイプがあります。この愛着スタイルによって、恋愛依存になりやすいパターンが大きく異なります。
あなたはどのタイプでしょうか?自分の愛着スタイルを知ることが、愛着障害による恋愛依存から抜け出す第一歩です。
愛着スタイルの4タイプと、恋愛依存の関係
【安定型】安定した恋愛ができる愛着スタイル
特徴
- 他者を信頼し、自分も相手も尊重できる
- 安定した関係を築ける
- 恋愛依存には陥りにくい
背景
幼少期に親から安定した愛情を受けてきた
恋愛での具体例
パートナーが忙しくてLINEの返信が遅れても、特に心配にならない。感情を適切に表現でき、仕事でもプライベートでも円滑な関係を築ける。
安定型の人は、愛着障害がないため、恋愛依存に陥ることはほとんどありません。
【不安型】恋愛依存になりやすい愛着障害
特徴
- 相手からの愛情を過剰に求める
- 見捨てられることへの恐怖が強い
- 恋愛依存に最も陥りやすいタイプ
背景
幼少期に親からの不安定な愛情を経験(過干渉、条件付きの愛、気分屋な親など)
恋愛での具体例
- パートナーが短時間連絡しないだけで「嫌われたかも」と不安になる
- 「大丈夫?」「愛してる?」と何度も確認してしまう
- 相手の予定や行動を常に把握したくなる
- 相手に尽くしすぎて、自分を犠牲にしてしまう
不安型の愛着障害を持つ人は、恋愛依存の典型的なパターンです。
「相手の反応=自分の価値」と感じてしまい、相手に過度に依存します。
【回避型】親密さを避ける愛着障害
特徴
- 他者に依存せず、感情を抑えがち
- 親密な関係を避ける傾向がある
- 一見、恋愛依存とは無縁に見えるが、実は「依存しないことへの依存」
背景
幼少期に親が過剰に干渉、もしくは無関心だった
恋愛での具体例
- 「一人でいた方が気楽」と感じる
- 相手が距離を詰めようとすると冷たく接してしまう
- 感情表現が苦手で、何を考えているか分からないと言われる
- 必要最低限のコミュニケーションしかしない
回避型の愛着障害の人は、表面上は恋愛依存には見えませんが、実は「傷つきたくない」という恐怖から親密さを避けているだけ。深層心理では愛を求めています。
【混乱型】不安定な恋愛を繰り返す愛着障害
特徴
- 不安型と回避型が混ざり合って不安定
- 親密さと距離感の間で激しく葛藤する
- 恋愛依存と回避を繰り返し、最も苦しいタイプ
背景
幼少期に親からの不安定な反応やトラウマ(虐待、ネグレクト、親の精神的不安定など)
恋愛での具体例
- 誰かに頼りたいけど「裏切られるかも」と思い、一歩踏み出せない
- 相手を試すような行動を取ってしまう
- 「好きだけど怖い」という矛盾した感情に苦しむ
- 「追う→逃げる」を繰り返し、関係を混乱させる
混乱型の愛着障害は、恋愛依存の中でも最も複雑で、本人も相手も疲弊しやすい関係を作ってしまいます。
無意識に「過去と似た相手」を選んでしまう理由
愛着障害を持つ人が恋愛依存を繰り返す最大の理由は、脳が”過去と似た刺激”に安心感を覚えるようにできているからです。
たとえ苦しかった過去でも、「慣れたパターン」を無意識に再現しようとします。
例えば、愛着不安型だと
- 安心よりも「不安に慣れてしまっている」
- 「見捨てられそうな人」にしがみつく
- 同じような恋愛パターンを自動的に選んでしまう
これが、愛着障害による恋愛依存のメカニズムです。
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大人の愛着障害については、こちらでも詳しく解説しています。
▶愛着障害とは?その原因、特徴、克服方法を徹底解説
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▶大人の愛着障害セルフチェック|愛着スタイルを知って恋愛の不安と人間関係のモヤモヤを解消する方法
愛されたい=安心したい、という本能的な反応
恋愛依存の根底には、「愛されたい」という欲求だけではなく、
もっと深いところにある「安心したい」「拒絶されない場所にいたい」という本能的な欲求があります。
恋愛に執着してしまうのは、「感情が重いから」ではなく、あなたの心が“安心”を求めているから。
だからこそ、
- 自分のパターンに気づくこと
- そしてその反応を「選び直す力」を育てること
この2つが、恋愛依存から抜け出すために欠かせないプロセスなのです。
このように、愛着スタイルは“恋愛”の土台を作っています。
「やめたいのにやめられない」のには、こういった無意識の土台からの心のクセが隠れているのです。
もう1つ、やめたいのにやめられない理由として、脳の報酬回路と快楽ホルモンのループがあります。
次の章では、脳が苦しい恋愛にハマる仕組みを紐解いていきます。
愛着障害による恋愛依存|5つの特徴
愛着障害を持つ人が恋愛依存に陥ると、どのような特徴が現れるのでしょうか?
ここでは、愛着障害による恋愛依存の代表的な5つの特徴を解説します。
自分に当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。
① 相手との適切な距離感が保てない
愛着障害による恋愛依存の最も顕著な特徴が、恋人との距離感が極端になることです。
【不安型の場合】距離が近すぎる
- 常に恋人のことを考えてしまう
- 恋人のSNSを頻繁にチェック
- 連絡が途絶えると不安でたまらない
- 四六時中一緒にいたいと思う
【回避型の場合】距離が遠すぎる
- 「一人の時間が欲しい」と言って避ける
- 深い話や感情表現を避ける
- 本心を見せず、何を考えているか分からない
愛着障害を持つ人は、「程よい距離感」が分からず、恋愛依存か「過度な回避」のどちらかに偏ってしまいます。
② LINEの既読・未読に過剰反応する
愛着障害による恋愛依存の人は、相手の些細な反応に過剰に敏感です。
よくある反応
- 既読がついたのに返信がないと「嫌われた?」と不安になる
- 未読のまま時間が経つと「もう終わりだ」と絶望する
- 相手のオンライン状態を何度も確認してしまう
- 返信の文字数やスタンプの数で「愛情の度合い」を測る
これは、愛着障害特有の「見捨てられ不安」が、恋愛依存として表れている状態です。
③ 見捨てられる不安が強く確認行動が止まらない
愛着障害の中でも特に不安型の人は、見捨てられる恐怖が非常に強いです。
確認行動の例
- 「私のこと、本当に好き?」と何度も聞いてしまう
- 「浮気してない?」と疑ってしまう
- 相手の予定や行動を細かく知りたがる
- わざと試すような行動をしてしまう(試し行動)
こうした確認行動は、本人も「やめたい」と思っているのに止められず、恋愛依存をさらに深めてしまいます。
④ 自己肯定感が低く「尽くさないと愛されない」と思い込む
愛着障害を持つ人の多くは、自己肯定感が著しく低いという特徴があります。
よくある思い込み
- 「私は相手に尽くさないと愛してもらえない」
- 「わがままを言ったら嫌われる」
- 「相手に迷惑をかけてはいけない」
- 「ありのままの私では愛されない」
これは、幼少期に「条件付きの愛」しか得られなかった経験が、愛着障害として残っているためです。
その結果、恋愛依存として「自分を犠牲にしてでも相手に尽くす」という行動パターンを繰り返してしまいます。
⑤ 同じような苦しい恋愛パターンを繰り返す
愛着障害による恋愛依存の最も辛い特徴が、「また同じような恋愛をしてしまう」というパターンの繰り返しです。
よくあるパターン
- モラハラ気質の人を選んでしまう
- 既婚者や遊び目的の人に惹かれる
- 「ダメな人」を放っておけない
- 優しい人には物足りなさを感じる
これは、愛着障害によって「慣れた苦しさ」に安心を感じてしまう脳の仕組みが原因です。
愛着障害と恋愛依存のループから抜け出すには、この無意識のパターンに気づくことが最初のステップです。
あなたはいくつ当てはまりましたか?3つ以上当てはまる場合、愛着障害による恋愛依存の可能性が高いと言えます。
脳科学から見る愛着障害と恋愛依存
「LINEが来た。それだけで、ほっとしてしまう。」
「また繰り返すことなんてわかっているのに、少しの優しさに全部許してしまった…」
こんな経験、ありませんか?
これは、“意思の弱さ”でも“感情が重いから”でもありません。
愛着障害を持つ人が恋愛依存に陥るのは、脳の仕組みがそうさせているだけなんです。
報酬系とドーパミンの仕組み
愛着障害を持つ人が恋愛依存に陥る最大の理由が、感情の落差による報酬系の暴走です。
人間の脳には「報酬系」と呼ばれる領域があり、
“嬉しいことが起きそう”と感じたときに、ドーパミンという快楽ホルモンを出します。
たとえば…
- 長時間放置されたあとに、急に優しくされた
- ケンカのあとに「ごめんね」と言われて、抱きしめられた
- 冷たかったのに、急に「会いたい」と連絡が来た
この“落差”が大きいほど、脳は「快感!」と強く記憶します。
これは「間欠強化」と呼ばれる心理現象で、ギャンブル依存症と同じメカニズムです。
通常の恋愛
安定した優しさ → ドーパミン(小)→ 安心感
愛着障害による恋愛依存
冷たい(不安MAX)→ 急に優しい(ドーパミン爆発!)→ 強烈な快感 → また欲しくなる
そして、この刺激を「また欲しい」と感じ、苦しい恋愛であってもやめられなくなる仕組みができてしまうのです。
愛着障害が「恋愛中毒」を作り出すメカニズム
愛着障害による恋愛依存の人が陥りやすいのは、「安心」ではなく「刺激」に脳が反応してしまう状態だからです。
恋愛中毒のメカニズム
- 愛着障害により、幼少期から「不安定な愛情」に慣れている
- 「冷たい→優しい」の落差に脳が強く反応する
- その一瞬の”報酬”のために、どんな苦しさも我慢しようとする
- 恋愛依存=恋愛中毒状態になる
つまり、「好きだから苦しい」のではなく、報酬系の仕組みが「この人が必要だ」という錯覚を作っているだけなのです。
「好き」という感情は、いくらでも勘違いで作り出されてしまうのです。
「恋愛=報酬」になってしまった脳を、どう変える?
では、どうしたらこの“恋愛中毒の脳”から抜け出せるのでしょうか?
まず、「好きだからこんなに苦しい」という解釈が間違っているのかも知れないと気が付くことです。
「好きだから」と思うと、どんなに苦しい相手でも一緒に居たいと思ってしまうのは当然です。
ですが、その気持ちは、「好き」ではなく、脳の報酬系の仕業かも知れないということです。
快・不快の繰り返しが、あなたの中に「この人が必要だ」という錯覚をつくってしまっているのです。
抜け出すための方法:自分で報酬を作る
- 朝の散歩で気持ちのいい空気を吸う
- 自分のために美味しいものを作る
- 予定を詰めずに、自分のペースで過ごす
- 小さな成功体験を積み重ねる
こうした“自分で満たす快”の体験を増やすことで、
「人から与えられる刺激」への依存は、自然と下がっていきます。
あなたの脳は、がんばってきただけ
「また依存しちゃった」
「どうして私だけ、恋愛が苦しいんだろう」
そう思っていたかもしれません。
でもそれは、あなたの“意思”が弱かったのではなく、愛着障害によってあなたの脳が報酬系ループとドーパミンの罠にハマっていただけです。
そのループに気づいた今、少しずつ「選び方」を変えていくことができます。
愛着障害による恋愛依存が最も複雑な形で現れる「モラハラ・共依存」の構造について解説します。
モラハラ・共依存と愛着障害の関係
「また怒らせてしまった…私が悪かったのかもしれない」
「暴言も無視も、私さえ我慢すればうまくいく…」
そんなふうに、自分を責めながらも離れられない関係に悩んでいませんか?
モラハラ(モラルハラスメント)の関係の背景には、愛着障害が深く関わっています。
そして、その関係性は恋愛依存と共依存という形で複雑に絡み合っているのです。
一見すると「強い側(加害者)」と「弱い側(被害者)」の構図に見えます。
でも実際には、それぞれが“心の奥に抱えた問題”によって、無意識に役割を分担している関係です。
この章では、愛着障害がモラハラ・共依存を生み出す構造を解説します。
被害者側の愛着障害:境界線が薄く見捨てられ不安が強い
モラハラ被害者になりやすい人には、共通する愛着障害の特徴があります。
それが、「見捨てられるのが怖い」という強い愛着不安と、「相手に嫌われないように自分を抑え込む」という境界線の希薄さです。
愛着障害による被害者の特徴
- 相手の機嫌を優先して、自分の意見や感情を飲み込む
- 暴言や無視にも、「私が悪かったから」と自分を責める
- 本音を伝えることに、強い罪悪感がある
- 「私が我慢すれば」と思ってしまう
これは、幼少期に「無条件に愛される安心感」を得られなかった人に多く見られる愛着障害のパターンです。 親の顔色を伺いながら育った経験が、大人になっても「見捨てられないための努力」を恋愛に再現してしまい、恋愛依存として表れるのです。
モラハラ関係について詳しく知りたい方はこちら
▶【カウンセラーが教える】モラハラの特徴30項目|チェックリスト診断・心理・回復法
加害者側の心理:支配でしか自己価値を確認できない
一方、モラハラ加害者も、根底には深い「不安」や「無価値感」を抱えています。
加害者側の特徴
- 他人をコントロールすることで、自分の優位性を保とうとする
- 相手が言い返してこないことに、安心する
- “支配できる関係”でしか、自分の存在価値を感じられない
つまり、支配=自分の価値確認になっている状態です。このような人も、実は自己肯定感が著しく低く、パートナーに自分の不安をぶつけてしまうという、ある種の愛着障害を抱えている可能性があります。
共依存という「ねじれた関係」が生まれる構造
ここで注目すべきは、「傷つける人」と「傷つけられる人」が、なぜ繰り返し出会ってしまうのか?という問いです。
その答えは、「共依存」という構造にあります。
共依存のメカニズム
- 【被害者側】愛着障害による恋愛依存
- 「自分を犠牲にしてでも愛されたい」
- 「相手がいないと自分の価値がない」
- 「見捨てられるくらいなら我慢する」
【加害者側】支配による価値確認
- 「自分の価値を他者の上に立つことで確認したい」
- 「コントロールできる相手が必要」
- 「言い返してこない相手に安心する」
↓
お互いのニーズが、ねじれた形で一致
これが、「離れたほうがいいと分かっているのに、なぜか惹かれてしまう」「暴言や支配があっても、”この人じゃなきゃダメ”と思ってしまう」という苦しい関係を繰り返してしまう理由です。
モラハラ関係の”構造”を知ることが、抜け出す第一歩
モラハラ・共依存の関係は、感情だけで動いているのではなく、愛着障害 × 自己肯定感 × 無意識の役割という構造で成り立っています。「これってモラハラなのかも?」と感じているなら、まずは自分の愛着障害と恋愛依存のパターンを理解することが大切です。
モラハラが起きる心理構造と抜け出す方法についてはこちら
【診断チェックつき】モラハラと共依存の関係|なぜ別れられない?抜け出す5つのステップと事例
愛着障害による恋愛依存を生む5つの心のクセ
「好きなはずなのに、苦しい」
「もうやめたい、でも、やめられない」
こうした恋愛依存を繰り返してしまう背景には、あなたの中にある“無意識の思い込み(心のクセ)”が関係しているかもしれません。
もちろん、愛着障害も“無意識の思い込み(心のクセ)”が関係しています。
今回は、愛着障害による恋愛依存を引き起こしてしまう代表的な5つの心のクセをご紹介します。
❶ 愛される=役に立つこと、と思い込んでいる
心のクセ
- 「何かをしてあげなきゃ、私には存在価値がない」
- 「役に立たなかったら、見捨てられる」
愛着障害の背景
幼少期に「条件付きの愛」しか得られなかった経験
恋愛依存としての表れ
- 相手に尽くしすぎてしまう
- 自分の感情や限界を無視してしまう
- 「してあげること」でしか愛を確認できない
- 断ることに強い罪悪感を感じる
愛着障害によるこの思い込みは、恋愛依存の典型的なパターンです。
❷ 本音を言うと、嫌われる気がする
心のクセ
- 「こんなこと言ったら、面倒な女だと思われそう」
- 「空気を悪くしたくないから、我慢しよう」
愛着障害の背景
幼少期に親に本音を言えなかった、感情を否定された経験
恋愛依存としての表れ
- 本音を飲み込み、相手に合わせることを優先
- 自分が何を望んでいるか分からなくなる
- 我慢が積もって、ある日突然爆発してしまう
- 「拒絶される不安」が強い
これは、愛着障害の中でも不安型の人が抱えやすい心のクセです。
❸ ケンカ=関係が壊れる、と思っている
心のクセ
- 「ケンカしたら終わりだ」
- 「衝突は絶対に避けなければ」
愛着障害の背景
親との関係で「対立=愛情の終わり」を経験した
恋愛依存としての表れ
- 常に「関係が壊れる不安」に怯えている
- 自分の意見を言えず、不満を溜め込む
- 相手の顔色を常に伺ってしまう
- 安心できる関係を築けない
健全な関係では、ケンカを通じて相互理解が深まります。しかし愛着障害を持つ人は、「ケンカ=終わり」と思い込み、恋愛依存として表れます。
❹ 愛=刺激やハラハラ、だと思っている
心のクセ
- 「穏やかな恋愛だと物足りない」
- 「追いかけている時が一番ドキドキする」
愛着障害の背景
幼少期から「落ち着いた愛」を知らないまま育った
恋愛依存としての表れ
- 安定よりも「冷たい→優しい」の落差に惹かれる
- ドラマチックな恋愛ばかり選んでしまう
- 優しい人には「つまらない」と感じてしまう
- 報酬系の学習により、刺激を愛と勘違いしている
これは、前章で解説した脳の報酬系とも深く関係しています。愛着障害により、「刺激=愛」という誤った学習がされているのです。
❺ 愛されたい=我慢しなきゃ、と思っている
心のクセ
- 「相手を受け入れることが愛情」
- 「イヤなことを我慢してこそ、関係は成り立つ」
愛着障害の背景
幼少期に「我慢しないと愛されない」と学習した
**恋愛依存としての表れ
- 自己犠牲を美徳としてしまう
- 自分の限界を超えて我慢し続ける
- 我慢を続けることで、自己肯定感が下がる
- 最終的に関係が破綻する
愛着障害によるこの思い込みは、恋愛依存の中でも特に自分を消耗させるパターンです。
我慢しすぎると壊れる理由はこちら
▶恋愛・夫婦関係で「我慢しすぎると壊れる」理由
これらの心のクセは、「あなたのせい」ではない
どれも、“あなたが過去の経験から学んできた”だけの反応パターンです。
意志の弱さではありません。
そして、これらのクセを持っている人の多くは――
✔ 子どもの頃、親や周囲の顔色を伺ってきた
✔ 愛されるために「いい子」でいようと努力してきた
✔ 自分を後回しにすることが当たり前になっている
そんな “心のクセ”を背負ったまま、大人の恋愛で繰り返しているだけなのです。
関連記事はこちら
愛着障害による恋愛依存を克服する5つの方法
「分かっているのに、やめられない」
「こんな恋愛もう繰り返したくないのに、また同じパターンに…」
そう感じているあなたへ。
この章では、愛着障害による恋愛依存から抜け出し、「自分で選べる恋愛」へと進むための具体的な5つの方法をご紹介します。
① 自分の愛着スタイルを知る
愛着障害による恋愛依存から抜け出すための第一歩は、自分の愛着スタイルを知ることです。
なぜ重要なのか
- 自分がどのタイプの 愛着障害を持っているか理解できる
- なぜ恋愛依存に陥りやすいのか腑に落ちる
- 無意識の反応パターンに気づける
- 「自分を責める」から「理解する」に変わる
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② 感情のパターンを観察する(1日3行ログ)
愛着障害と恋愛依存から抜け出すには、「書き出すこと」が非常に効果的です。
ここでおすすめなのが、《1日3行ログワーク》
今日、心が動いた瞬間は?
▶ 例:「彼の返信が遅くて不安になった」その時、どんな気持ち・考えが湧いた?
▶ 「私、大切にされてないのかも」その気持ちは、過去の何に似てる?
▶ 「小さい頃、親に無視された時の気持ち」
このログを続けることで、自分の中にある
- 恋愛依存の反応パターン
- 傷つきやすさの根っこ
- 愛着障害が引き起こす自動反応
が、少しずつ”言語化”できるようになります。
愛着障害による恋愛依存を終わらせるための第一歩は、「自分のパターン」に気づくことです。
③ 自分で満たす習慣を作る
愛着障害による恋愛依存の人の最大の特徴は、「相手の反応=安心感」として条件づけられていることです。
よくある状態
- 「優しくしてくれないと、不安になる」
- 「相手が変われば…」と思い続けてしまう
- 「LINEがこないだけで、自分がいけなかったのかと責めてしまう」
このワークは、「外部報酬(相手の反応)」への依存を減らし、自己報酬(自分の選択に満足できる)へと切り替えていくトレーニングです。
Step1:「私は相手から○○してもらいたい」を5つ書き出す
例:
- 「安心させてほしい」
- 「優しくしてほしい」
- 「大切にしてほしい」
- 「認めてほしい」
- 「愛してほしい」
Step2:それを自分にどう与えられるか?を書く
例:
- 「安心=今日の自分を”よく頑張ったね”と褒める時間をとる」
- 「優しい=自分の好きなものを買う、食べる」
- 「大切=自分の予定を最優先にスケジューリングする」
- 「認める=小さな成果をメモして自分に〇をする」
- 「愛する=自分の身体を大切にケアする」
効果:
外部依存が強まると、「自分の幸せの源」が他人任せになります。逆に、自分で満たす習慣を増やせば、相手の反応に振り回されにくくなり、愛着障害による恋愛依存から自然と抜け出せます。
④「私が選ぶ条件」リストを作成する
愛着障害による恋愛依存の人は、「選ばされている」状態に慣れすぎています。
よくあるパターン
- 一時の感情や相手の押しに負けて付き合ってしまう
- 気づいたら「選ばされていた」
- 「この人しかいない」
と思い込んでしまう
このワークは、「選ぶ側」としての基準を自覚し、行動に移すステップです。
具体的な方法
【”私が選ぶ条件”リストを作る】
例:
- 感情をぶつけてこない人
- 私の時間・感情・仕事を尊重してくれる人
- 安心感がベースにある関係を築ける人
- 対等に話し合いができる人
- 私の成長を応援してくれる人
あなたなりの条件を最低5つ以上リストにしてみましょう
重要なポイント
「こんな彼が好き」ではなく「どんな関係性を望むか」、外見や条件ではなく、心地よさ・安全性を基準にする
このリストが、あなたの新しい恋愛選定フィルターになります。
⑤ カウンセリングなど専門家のサポートを活用する
愛着障害による恋愛依存は、一人で克服するのが難しい場合も多くあります。
専門家のサポートが必要な理由
- 愛着障害は無意識レベルの問題であり、自己流では限界がある
- 繰り返しパターンを断ち切るには、第三者の視点が必要
- 安全な場で感情を吐き出すことで、心が安定する
- 具体的な行動計画を一緒に作れる
どんな時に相談すべき?
- 何度も同じような恋愛依存を繰り返してしまう
- モラハラ・共依存関係から抜け出せない
- 自分一人では行動を変えられない
- 日常生活に支障が出ている
カウンセリングの効果
- 自分の愛着障害のパターンを客観的に理解できる
- 恋愛依存の根本原因に気づける
- 具体的な行動ステップを設計できる
- 安心できる関係性の中で、新しい愛着を育てられる
上記ステップに取り組んでみたけれど、どうしても行動が変えられない、苦しさから抜け出せないという方は、もっと深い部分へアプローチしていく必要があります。
今度こそ、根本の問題からしっかり改善していきたい方は、LINEよりご連絡ください。
Before→After|愛着障害と恋愛依存を克服したクライアント事例
「今度こそ、変わりたい」
「もう、“私らしくない関係”は終わりにしたい」
そう願って、セッションに来られた方たちは、愛着障害と恋愛依存を克服し、恋愛・仕事・人生にわたって大きな変化を遂げています。
この章では、実際に“依存的な恋愛”や“苦しい関係””いつも同じパターンで傷つく”問題から抜け出し、
自分の人生を再設計したクライアントさんのBefore→Afterを紹介します。
※守秘義務の観点から、一部内容を編集・改変しています。
Case A:モラハラ彼との関係から抜け出し、自分の人生を歩みはじめたAさん


あっこさん
一年もの長い間ありがとうございました。一年前、泣きながらあっこさんに連絡したことを思い返していました。
心臓がキューっとなって、居心地の悪いのが普通になっていつも緊張していた気がします。今から思うと自分でそれを選択していたような、そうじゃなきゃ私なんかが仕事で評価されて良い訳ないと深層心理で思ってたように思います。
そう言うドロっとしたものを手放して、心地いい関係、楽しい仕事を選択しても良い、って思えるようになりました。本当に一年間ありがとうございました。そのうち、よりパワーアップしたくなると思いますので、あっこさん、その時まで、また。
Before|常に我慢。自分を抑え込み「私が悪い」と責め続けていた
彼女は、モラハラ気質のあるパートナーとの関係のなかで、日常的な人格否定や暴言を受けていました。
それでも「私が至らないから」「私さえ我慢すれば」と、自分を責める日々。
職場でも“完璧な私”を演じ続けながら、内心では「私には価値がない」と思い込んでいたそうです。
After|「私を犠牲にしない選択」ができるように
セッションを通じて、彼女は「我慢こそが愛」だった恋愛の脚本を手放し、“心地よさ”を判断基準にした人生の選択ができるように。
その後、彼とはお別れし、自分のキャリアを活かした仕事で昇進・海外出張など日々忙しく活躍中です。
苦しい関係に終止符を打っただけでなく、職場の人間関係も大幅に改善。チームメンバーとも良好な関係を築けるように。
Case B:“正しさ”で塗り固めた結婚生活から、やっと抜け出せたBさん


こんばんは!ご無沙汰しております!
12月になり、大阪より圧倒的に寒い日が続いていらしゃるかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、無事に離婚届けを提出出来ました。
子どもも私も、名前や戸籍を変更したり、銀行の名義とか保険証の名前も変えたり、まだまだ忙しくしています!
改めて、あっこさんのおかげで自分の答えをだすことができたし、やっぱり離婚してよかったなーと日々感じています。
本当にありがとうございました。
Before|感情も自由も失っていた。怖くて、離れられなかった。
モラハラ的な夫への怖さから、感情を麻痺させながら生きる日々。
「子どもがいるのに、離婚なんて…」
「名前を変えるのも、手続きも、全部怖い…」
そんな不安のなかでも、「このままじゃ、私が壊れる」とどこかで感じていた彼女。
「でもやっぱり動けない」――そんな思いを抱えながら、セッションに来てくれました。
After|「やっぱり、離婚してよかった」
彼女が選んだのは、「感情を殺して生きる結婚生活」ではなく、「自分と子どもを大切にする未来」でした。
恐怖に支配されていた心が、“安心できる選択”を少しずつ選べるようになり、彼女は、恋愛や結婚に“縛られる側”から、“選ぶ側”へと変わっていったのです。
セッションを通じて、離婚だけでなくご両親にも素直に頼れるようになったり、気持ちを伝えられるように変化していきました。
今では、お子さんと2人で暮らしながら、幸せな日々を過ごされています。
Case C:「もうダメだ」と思っていた人生が、まさかの幸せな結婚生活を手に入れる人生になったCさん


あっこさーん、お元気ですか?
女の子を出産しました!会陰切開が嫌すぎて潜在意識が動いたのか、まさかの帝王切開でのお産になりました。
そして、男の子と聞いていたのに女の子というサプライズ笑
まだ入院中ですが、母子ともに元気に過ごしています!
妊娠中~出産のことを思っても今の旦那と過ごせて本当によかったと思うし、さらにかわいい子供も産まれて幸せです。あとは、出産準備の時も自分の父母にめちゃくちゃおねだししてみることができたし、家族関係もなんだかほぐれてきたように感じます。
あっこさんのセッションで、もうダメだと思ってた人生が全く変わりました。涙涙です。
本当にありがとうございます。
あっこさんのXチェックしてますよ~!
またインスタライブなどお知らせ待ってます。ではでは取り急ぎご報告でした。
Before|自分を責め続け、何も信じられなかった日々
Cさんは、”幸せな結婚をしたい”と望みながら、2度結婚したものの、モラハラ気質、話が通じない相手とのマッチングを繰り返し、離婚。
自分の選択を信じられなくなり、このままではまた繰り返し続けるのではないかという危機感からセッションにきてくれました。
自分では望んでいないのに、なぜかそうなってしまう…まさに心のクセの選択のループにハマっている状態でした。
After|ずっと望んでいた幸せな結婚を手に入れ、ご出産
セッション期間中に、再度婚活にチャレンジし、幸せな結婚を手に入れた彼女。
これまで心のクセを手放して、思いやりのある心が通じ会える男性と出会うことが出来ました。
これまで苦労する恋愛が当たり前だった人にとって、幸せを受け取るということが難しくなっていることもあります。今まで慣れ親しんできたこととは真逆だからです。
そういった違和感を乗り越えていく必要がありますが、幸せを受け取れるところまで、伴走させていただきました。
カウンセリングについて、詳しくはこちら▼
恋愛依存・モラハラから抜け出すための「3つの再設計ワーク」
「分かっているのに、やめられない」 「こんな恋愛もう繰り返したくないのに、また同じパターンに…」
そう感じているあなたへ。 この章では、恋愛依存・モラハラ関係から抜け出し、「自分で選べる恋愛」へと進むための3つの再設計ワークをご紹介します。
ワーク①|1日3行ログ
感情と行動の「観察と記録」で、思考のクセに気づく
そのために必要なのは、「書き出すこと」です。
ここでおすすめなのが、《1日3行ログワーク》
今日、心が動いた瞬間は?
▶ 例:「彼の返信が遅くて不安になった」その時、どんな気持ち・考えが湧いた?
▶ 「私、大切にされてないのかも」その気持ちは、過去の何に似てる?
▶ 「小さい頃、親に無視された時の気持ち」
このログを続けることで、自分の中にある
- 恋愛の反応パターン
- 傷つきやすさの根っこ
- 「安心」や「愛」をどう定義してきたか
が、少しずつ“言語化”できるようになります。
恋愛依存を終わらせるための第一歩は、「自分のパターン」に気づくことです。
ワーク②|自分で満たせる私になるワーク
「彼の反応がないと不安になる」から抜け出し、自分で満たせる私へ
- 「優しくしてくれないと、不安になる」
- 「相手が変われば…」と思い続けてしまう
- 「LINEがこないだけで、自分がいけなかったのかと責めてしまう」
こういう人は、「相手の反応=安心感」として条件づけられた外部依存の強い人です。このワークは、「外部報酬(相手の反応)」への依存を減らし、自己報酬(自分の選択に満足できる)へと切り替えていくトレーニングです。
「私は、相手から○○してもらいたい」と思うことを5つ書き出す
例:「安心させてほしい」「優しくしてほしい」「大切にしてほしい」その横に、「それを自分にどう与えられるか?」を書く
例:「安心=今日の自分を“よく頑張ったね”と褒める時間をとる」「自分の予定を最優先にスケジューリングする」「小さな成果をメモして自分に〇をする」
外部依存が強まると、「自分の幸せの源」が他人任せになります。
逆に、自分の“満たす習慣”を増やせば、相手の反応に振り回されにくくなります。
ワーク③|“私が選ぶ条件”リスト
恋愛で“選ばされる側”から“選ぶ側”へシフトするフィルターづくり
以下のような、自分だけの「恋愛選定フィルター」を作成してみましょう。
例:
- 感情をぶつけてこない人
- 私の時間・感情・仕事を尊重してくれる人
- 安心感がベースにある関係を築ける人
恋愛依存の人は、一時の感情や、相手のおしに負けて、気が付いたら、「選ばされている」という状態に慣れすぎています。本当の意味では、選んでいない状態です。
このワークは、「選ぶ側」としての基準を自覚し、行動に移すステップです。
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3つのワークは、
- 自分を観察する力
- 自分を満たす力
- 新しい行動を選ぶ力
を育てる「自走の土台」のための再設計ワークです。
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FAQ|愛着障害と恋愛依存に関するよくある質問
Q1. 愛着障害だと分かって、この関係が良くないことも理解しています。でも恋愛依存で離れられません。どうすればいいですか?
▶ 愛着障害による恋愛依存から離れようと思う時、多くの人が「好きでなくなったら離れられるのに」と考えます。 でも、「気持ちがあるままで、自分のために離れる」という選択肢があってもいいのです。
離れてから気持ちのケアをしていくという方法もあります。
また、今感じている気持ちは、”共依存の構造にハマっているだけ”かも知れません。特に、【冷たい→優しい】という落差に対して脳はドーパミンを分泌しやすく、「少しの優しさ」に依存してしまう仕組みがあります。
離れるときは、“気持ちが残っていても離れる”選択があってもいいのです。
Q2. 「また同じような恋愛をしてしまって落ち込みます…」
▶ 愛着障害による恋愛依存のパターンは、すぐには変わりません。心には、慣れた感情パターンを繰り返すという仕組みがあります。
これは、あなたの意志が弱いからではなく、脳が「知っているパターン」に安心を感じるようにできているからです。
まずは、気付くだけでも、一歩前進です。
Q3. 愛着障害のセルフチェックをしても、不安型と回避型の両方に当てはまります。これは混乱型ということでしょうか?
▶ はい、両方の傾向を持っている場合は、「混乱型(恐れ・回避型)」の愛着障害の可能性があります。
心のことは目に見えるものではないので、型に当てはめきれるものでもありません。 あくまで傾向の1つとして、参考程度にとらえてください。
Q4. 愛着障害で夫との関係が辛いです。モラハラもあります。でも子どものことを考えると、離婚に踏み切れません。
▶ 「モラハラ=離婚しなければならない」ということではありません。また、「離婚=子供のためによくない」ということもありません。離婚されて、お子さんも含めて幸せになっている方も沢山いらっしゃいます。
大切なのは、あなた自身がどうしたいのか、どんな環境があなたとお子さんにとって健全だと思うかです。
お子さんのためにも、あなた自身が幸せになる選択を考えていきましょう。
Q5. 「行動を変えても、なぜか不安が消えません」
▶ 不安は“消すもの”ではなく、“感じていいもの”です。
不安は、無理になくそうとせず、“そっと隣に置く感覚”を持ってみてください。「また不安になってるな」と気づけるだけでも、あなたは変化し始めています。
愛着障害による恋愛依存の回復は、「不安がなくなること」ではなく、「不安があっても大丈夫な自分になること」です。「また不安になってるな」と気づけるあなたは、すでに変化し始めています。
他にも疑問や不安があれば、LINEやカウンセリングでお気軽にご相談ください。
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まとめ|愛着障害による恋愛依存から抜け出すために
ここまで、愛着障害と恋愛依存の関係について詳しく解説してきました。
最後に、重要なポイントをまとめます。
愛着障害と恋愛依存の関係
愛着障害による恋愛依存を克服する5つの方法
- 自分の愛着スタイルを知る
- 感情のパターンを観察する(1日3行ログ)
- 自分で満たす習慣を作る
- 「私が選ぶ条件」リストを作成する
- カウンセリングなど専門家のサポートを活用する
最後に
愛着障害による恋愛依存から抜け出すのに必要なのは、「相手を変えること」でも、「感情を我慢すること」でもありません。
愛着障害という根本原因に気づき、正しいケアをしていくことです。
あなたが過去に”苦しい恋愛”を選んでしまったのは、依存したかったからではなく、「未消化ニーズ」を解消したかったからです。でも、その傷を癒すのは「彼」ではなく、自分の人生を主体的に選べる私に進化したあなた自身です。
今日が、あなたの人生を再設計する第一歩になりますように。
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